フィアット アバルトのカーボンスポイラー

『アバルトのフロントリップスポイラー、割れたんだけどさぁ…。』

いつもご利用いただいているお客様からのご相談です。

直したいけど、カーボンはだめ、できないよぉ😩 しかもできたとしたってスンゴイ高いよぉ😫

部品代もそうそうばかみたいな高額じゃないから、仕方ない、注文するか! と言って、ご自身でスポイラーを手配。

テクニカルオート直送で、到着待ちとなりました。

2〜3ヶ月掛かるみたい…と言っていたのに、『届いたーーーー!』

わずか、4日‼️

お客様からのご要望は、左右の一部分のみボディ同色に塗装して取付!

カーボン素材のリップスポイラー、塗装前の処理をして、左右はボディと同じ白に塗ります。

カーボンスポイラー
下処理をして塗る所以外はマスキング
左右バランスよく塗装します

白を塗った以外の、カーボン素材の部分も、全体にクリアで仕上げます。

形が、ボディにぴったりではなかったので、若干加工が必要でしたが、きれいに取り付け完了できました‼️

いつもありがとうございます😊

 

レクサス屋根修理 際まで細かく

車の屋根に飛び石による凹みができてしまい、

レクサスをお預かりしました。

保険は使用せず、自費で済ませたいため、

安い方法できれいに直したい。

 

本来、ルーフの修理をする時は、

きれいに仕上げるために

フロントガラスやリヤガラスを外し、

端々まで全体に塗装をし終わってから

ガラスを被せて完了する流れとなります。

▼別の車両ですが、こんな作りです

本当はこのように色を塗ってから、

ガラスやモールをはめ込むようになります。

 

 

今回は費用を抑えるために、

前後のガラスを外さず塗装を行います。

 

通常、ガラスの縁には

ゴム製のモール(パッキンのような役割のもの)が付いています。

 

ガラスというよりボディ側にピタリと寄り添っている状態なので

マスキングで塗装をする場合、このゴムモールに塗料が掛かって

美しさに欠けたり、縁からの塗装剥がれの原因になったりするのです。

 

今回はガラスを外さない為、モールもついた状態!

ですが、少しでも品質よくというご要望により

モールとボディの隙間を作り、

ワンランク上のマスキング塗装をしました。

 

使用するアイテム✨

じゃじゃーん

片側の端に少し硬めの透明フイルムがついた粘着テープ!

ルーフとゴムモールの隙間に、

このアイテムを差し込み、

0.3mmの隙間を作ります。

右から左までずーっと隙間を広げた状態で固定してマスキングをすることにより

モールに色は付かず、モールとルーフが塗料でくっついてしまうこともなく、

また、隙間の塗装前処理が細かくできる為、塗装がはがれにくくもなります✨

 

この専用アイテムを使用すると、

マスキングテープで同作業をした時より数倍早く、時間を短縮できます。

凹み部分箇所はUVパテを使用して修復しました。

端まできれいに仕上がるように工夫し

丁寧に進めています。

 

全体の塗装が終わったら、

最後に磨きを掛けて仕上げます。

屋根以外はすべて覆った状態です。

 

昔は無かった便利なものが、

今の世の中には沢山あるなぁ~!と改めて…😊

 

便利グッズや便利な機械をうまく利用しながら、

技術と品質の向上を目指しています😊

部分塗装の範囲って?

車を修理するとき、

『自費でできるだけ安く』というご要望が多くあります。

安価に抑える工夫の中のひとつとして、よくお話しするのが〝部分塗装〟です。

 


部分塗装の『部分』って?


 

お客様がイメージする『部分』と

塗装を行う範囲の『部分』とは、

結構違いがあることが多いです。

小範囲の傷修理に関して、部分的に塗装を行う場合の、実際の塗装範囲を伝えると、

『そんなに広く塗装をしなくて良いので、この傷の部分だけやってください』と言われることも多く、時には説明も聞いてもらえず怒られてしまうことも…😅

 

では、部分塗装をお客様がイメージする傷の部分に極力近い範囲で塗装した場合、仕上がりはどうなるか?

 

ボディに合わせて調色した色を、

超!部分的に吹き付けてみました。

👇こうなります

 

わかりますか?

 

ペターンとワッペンを貼ったように、

塗りました‼️ というおかしなことになってしまいます。

 

塗装を行う時に使うスプレーガンは、

細かいミスト状の塗料をふんわりと吹き付け色を重ねていくので、ある程度の範囲を持たせることは必須です。

また、ぼんやりと塗って分からなくするように調色と塗装の技術が必要なのです。

 

極力小さく、且つ、ボカシ目がわかりにくくなるような切れ目を見極め、傷の状態と車体の形状、色の特徴を見ながら、部分的な修理の『部分』という範囲を決定するのです。

 

 

すると、このように、

きれいな仕上がりになるのです。

先程の、ワッペンを貼ったような塗装と同じ塗料を使用しました。

 

きれいな仕上がりに必要な、範囲の決め方は料金を引き上げるためのものではありません。

正直に、必要なことをお伝えし、ご納得いただいた上で完成と引き渡し後のご満足に繋がります。

もし、10センチ、15センチで局部の塗装ができるから安いですよ!というお店があったときは、本当にちゃんと直るのかな?と思ってくださいね。

テクニカルオート、今週も誠実な気持ちでスタートです🎶

交換と言われる損傷を板金で

リヤフェンダーが大きく凹み、

いびつになってしまった この損傷。

 

ディーラーではもちろん『交換』としか言われません。

 

ここの場所はドアやボンネットと違い、ボルトで留まっているパーツではなく溶接で繋ぎ合わされているパネルです。

クォーターパネルを交換するとなるとかなりの高額となってしまいます。

 


リヤフェンダー板金


 

クォーターガラスの際まで波及しているため、先ずはクォーターガラスを外します。

表面を削り、クシュッとしてしまった鉄板を板金で少しずつ元のように戻していきます。

 

出来る限り元に戻し、出来上がりの美しさをイメージしながら。

 

板金が終わったあと、数種類のパテなどを用いて下地作りです。

剥き出しになった鉄板の上には、プライマーで防錆処理。

凸凹した表面を滑らかにするためにパテを使用します。

全面に塗りますが、

付けたパテは必要なだけしか残しません。

 

表面を平らにするためなので、

ほ〜んの少し🤏ほんの、少しです。

今回は、これからUVパテも使用。

 

また更に研ぎます。

こんな道具を使います。

 

 

研いでしまうと、必要な分を残し、ほとんど取れてしまっています。

機械を使ったあと、手で研いで仕上げます。

職人の手のひらが表面を仕上げます。

これぞ、ニッポンの技!

 

塗装を行う前はUVサーフェーサーで下地の仕上げです。

塗料の密着を良くするためです。

 

そして、車体に合わせた調色を行った塗料を使用して、安価で収めるために必要部分のみの塗装を行います。

 

こういった修理ができるのは、

板金塗装のプロだから。

メーカーの【販売店】であるディーラーでは、元々、私たちのようなプロ工場に委託していました。一部のメーカーは、内製化により自社工場を持つようになりましたが、自社工場で作業をしているのは常に経験も数年の若手技術者。しかも、パーツごとに作業分担し車体と合わせない上、主にパーツ交換での作業を行なっています。

そのため今も、難しい板金や塗装が必要な時だけはプロ工場に依頼しています。

だから、

ディーラーでは『できない』と言われる板金塗装も、私達にはできるのです。

 

 

 

事故引取と代車準備の神対応

保険会社からの繋がりで

初めてご連絡を取ったお客様。

 

用事があってお出かけの途中で事故に遭い、

壊れた自分の車では移動が不安…😣💦

何とか、今すぐに、家に来てほしい!!と相談を受けました。

損害に遭われたお客様の車は、軽自動車です。

が、その時、お客様ご希望の小さめ代車がすぐにご用意できる状況ではありませんでした。

どうしよう、大きい車しか無い💦

お急ぎの様子を察し、お客様には先ずは一時的に大きめの代車をご用意して

この後の予定に間に合うようにすぐに向かう旨のご連絡をしました。

搬送車を用意して、さぁ出発………🚗💨

 

あ!! ちょっと待って!!🖐‼️

軽自動車、用意できるわ‼️🙆

 

実は電話でご案内の後も、

出発ギリギリまで現在の予約状況を確認しながら

40台ある代車のやりくりをパズルのように考えていました。

難問パズル、突破!!という気分です。

 

お客様に安心して頂こうと、軽自動車が用意できることをすぐに連絡すると同時に、

搬送車で引き取りへと向かいました。

 

お客様の「走行はできるけど、このままじゃ不安」という言葉。

 

後ろのドアが、変形しすぎて閉まりません。

 

 

不安というよりも、きっと、おっかなかったんだろうなぁ…と思います。

 

 

急いで軽自動車の代車をお持ちして、お待ちいただいている奥様にお会いすると…

なんと! 嬉しいいただきもの!(^o^)

手作りの、飯寿司とロールケーキを、

持って帰りやすいように包んで用意して下さっていました。

それも、素敵なメッセージ付き✨

とっても良くしてもらって本当に嬉しかった!と言って

その気持ちが、とっても沢山こもった 嬉しい嬉しいいただきものです。

感動です(;_;)✴️

少しでもお役に立てたようで、良かったなぁと心から感じました。

 

事故当初は大変でしたが、

納車の時にはまた、喜んで頂けますように😀

後々も安心して乗れるよう、そして1日も早くお返しできるよう、

お届けの時のお客様の笑顔を想像しながら😊みんなで協力して進めますね!

 

ありがとうございます

車の屋根に傷 ルーフ修理塗装

車の屋根を、駐車場で大きく擦ってしまった状態で、

昨年末に修理の相談にいらしたお客様。

  ⇒過去ブログ 車の高さと駐車場の高さ

今回は、車両保険を使用することができないため

できるだけ安価に修理をしたいご要望。

本来でしたら、ルーフ交換という状態。

大きな範囲に、多数の傷・大きなゆがみを修理することになりました。

 

直さなくてはならない凹み部分に全て印をつけ、

 

凹みを直してから、傷を隠します。

 

 

表面をきれいに平らにするために、パテは使用しますが

ここはできる限り薄~くつけたいところ!

長くきれいな状態で乗れるように、

板金やさんと塗装屋さん、頑張りました!

 

▲サーフェーサーを吹いて塗装の直前状態。

 

塗装しない箇所は、マスキングをして覆い、

余計なところにミストが掛からない状態にしてあります。

今回は、ルーフモールの外側の部分にも傷が入っていたので

フロントピラーまで塗装をして仕上げます。

 

▼塗りあがりました

 

出来栄えはどうなるかな?屋根だからあまり見えないし目立たないかな?

そう心配されていましたお客様。

 

納車の時の、車の仕上がりを見て

『とってもきれいです!』と喜んで頂くことができました😊

ご満足いただけて良かったです!

車が長持ちする修理方法とは

今年2台目の大きい〜板金修理がありました。

前回はキャラバンのクォーター全面の板金でした。

👉キャラバン板金のブログ

今回は❗️

ハイエースの約3分の1の面接を板金で直します。

この広い範囲の損傷。

一般的には、お金はかかるけど作業的にも手っ取り早く簡単で綺麗な、クォーターパネル交換を勧められる事がほとんどですが、

この損傷はまだ修理が可能‼️

キャラバンの時と同様、

クォーターパネルは修理ができるものなら修理をした方が、この車の数年後を考えると絶対に良いのです。

溶接をしてしまうと、たとえ防錆剤をふんだんに塗布しても、溶接をして焼けてしまった鉄板の裏側から錆が出てしまう恐れがあるからです。

この車両は、就労支援を行う企業で沢山の人を乗せて毎日走る大切な車。

出来るだけ長持ちさせてあげられる方法で修理してあげたいです。

損傷の状態を出来る限り板金で元の位置、元の形に戻してあげて、錆び難くするプライマー処理をしてから、最終的に表面に出る仕上げとなるパテ付けをしていきます。

最初は広い範囲でパテを乗せていき、

このパテを、薄くきれいに付ける為に使うのがこのアイテム。

作業者が一番使いやすい様に材質、弾力、長さ、厚みなどを考えオリジナルに作った世界で1本のサシです。

パテ付けは、職人技。

広い面積ほど技術と経験が必要です。

と言っても、小さい面積でも美しく仕上げるには結構難しい作業なんですけどね!

要するに、誰でも簡単に出来るものでは無いということです😁💦

パテもその後の下地処理もきちんとひとつずつ丁寧に仕上げ、

塗装をして

し仕上がりはこの通り!

多少、パネルの表面に波が出ることもありますが、出たとしてもその波は微細なため、お客様にとってはよくわからないと言われることも多く、予想以上にきれいに仕上がったと喜ばれます。

お客様の使用方法を考え、この車を長くきれいに乗ってもらえる為に選んだ修理方法です。

今回パテ付け作業しました自分が、自分の車を直すとしたら、やはりこの方法を選びます!

バンパー凹み 炙り出し

バックした時に、ぶつけてしまったんだ😩

『ディーラーでは、簡易的な修理は保証できないから部品を交換して直さないとならないから料金が高くなるって言うものだから…。』

と、近所に住むご年配の方がいらっしゃいました。

 

リヤゲートに傷と凹み、リヤバンパーは右角がボコッと凹んでいます。

 

 

確かに、新品部品交換で直すと予想以上に高額です。

 

自費で安価で直したいご要望なので、車を見ながら相談です。

 

リヤバンパーは部分的に直せます。

リヤゲートは中古を使って直すか、板金で直すか、どっちがいいかな?

 

話していると、

『友達が、シルバーマーク付けて隠せって言うんだわ。』

 

それなら!と提案した簡易修理の方法。

 

リヤゲートはタッチアップして、

リヤバンパーは凹みだけボコッと直して終わりにしましょう?

傷は直らないけどね!

 

『それで良い‼️』ということで

やってみました😁

凹んだ箇所のバンパーを、専用の工具で熱をかけ、柔らかくして、バンパー裏側から押し出して形を戻します。

うまく、形を戻したら、

傷の部分を綺麗にしてあげて、

リヤゲートも、傷の部分を少しきれいにしてタッチアップ✨

これで簡易的な修理完了!

どうですか〜?仕上がりは!

 

バンパーを炙り出している様子を、

動画で撮ってみました😄

↓YouTubeです↓

 

お客様も、お待ちの間にご満足いく仕上がりと料金でとても喜んでお帰りになりました!

 

今度はボンネットの凹みも直したいとか。

それは、リサイクル品を探してみましょうね!

諦めたくないR2の修理 亡き父の車

下廻りや外装の錆の修理について、

どのようにできるか相談したい。


そう言って、乗って来た車は

スバル R2。

『何とかして、できるだけ乗ってあげたい』

 

そのお客様は現在、東京で働き、暮らしているといいます。

何故?東京の人が、わざわざテクニカルオートに???

実は、相談のR2は お父様の形見の車だとのこと。北海道のお姉さんが、なんの相談もなく、もう乗らないからと言って廃車にするところだった!と半分怒ったように、そして、半分悲しそうに話してくれました。

外装の錆の状態をぐるっと一周確認し、

リフトアップして下廻りも確認。

1つずつの概算金額と修理方法の提案、大まかな全体の修理金額をお話ししたところ、

『インターネットで調べて、調べて、決めてここに来たから、ここでしかお願いするつもりはないんです。』

…と、何とも嬉しい言葉。

そして、

『東京に戻るので、時間は掛かっても構いません。』そう言い残して、そのままR2をお預かりすることとなりました。

 サイドシルなど車体側、下廻りの錆修理とあわせ、今後も錆が出て来にくいようにしっかりと防錆処理も施しました。

ドアやフロントフェンダーなど、ボルトで取り付けてある部品は、本州から錆びていないリサイクルパーツを取り寄せ、交換。

下廻り全体は防錆塗装を行い、今後の対策もバッチリ👍

バンパーのキズはついでに一緒に直してあげました。

お引き渡しの時の、お客様の喜ぶ顔を想像するだけで、やり甲斐が出てきます!

お父様から引き継ぎ、できるだけ長く長〜く、走ってくれますように。

 

錆は早期発見早期治療-車の癌

ひと冬越して、久しぶりに洗車をしたときに

『あらっ?』 と気づかれる方が多い車の錆。

いつの間にか そこにある・・・!

“いつの間にか”なのですが、小さな錆の発生に気がつかないでいると
どんどん進行して、直そうかな と思ったときには大変なことになっていることがあります。

 

今日は、お客様からよく相談がある
サイドシルの錆修理についてご紹介します。


🔹サイドシル 錆修理


小さく出ている この錆が気になるんです。

ドアを開けたところに見える、さび色。

よく見るとその横はボコボコしています。

隠れているので、外側のカバーを外します。

ここです。

すると、隠れていたところが
どうなっていたか?というと・・・

あら。

思ったより広範囲ですね。

実はこのように塗膜の外まで見えるようになってしまうと
鉄板の内側で錆が進行しているため
「ちょっと簡単でいいから直して」という訳にはいかないのです。

錆は少しでも残すと、どんどん広がります。
錆修理をせず、ごまかして塗装をし、簡易的に済ませると
何週間と言わず、ひどいときなら1週間後にはプクプクと浮いてくることも。

 

まずは今見えている外側の錆を落としましょう。

錆を落とすと、鉄板が無くなってしまいます。

 

次に切開します。

内側はこんな感じです。

癌になる錆の部分は切り取ってしまい、
内側の見える錆は削って保護します。

次に、切り取った部分に、
新しい鉄板を丁度良い大きさに切り合わせ…

そして、溶接!

溶接個所は、研いで平らにします。

そこに、鉄板を保護するためにプライマーを塗って

空洞になったサイドシルの中に
この小さな穴からも防錆剤をシューーーーーッと入れます!

放射状に噴き出すこのノズルを使用するんですよ。

こんな風に吹き出します。

そして、注入。

下から滴り落ちるくらいたっぷりと入れます。

ここまでして、ようやく
あの小さく気になっていた錆の処理が終わります。

この後は、また、下地処理をして、塗装の工程に進み
きれいに完成します✨

 

ご紹介したこの錆修理は、まだ重症ではありません。

 

錆の修理は大きくなればなるほど大変です。

 

早期発見!早期治療が、その後の再発を抑制させ、
料金的にも、ボディのためにも、安心の状態をつくることができます。

 

 

サイドシルや、タイヤハウスのまわりは、ドアなどと違ってポンポンと交換できる場所ではないので、

できるだけ早めに見せに来てくださいね!😊