遠方から2度目のご依頼 〜ランクルの板金塗装〜

1年くらい前に修理をお任せ頂いたお車、2度目のご入庫です

 

お客様のご自宅からテクニカルオートまでは1時間近く掛かるくらいの距離感。

決して通いやすい距離ではありません❗️

それでも、テクニカルオートにお願いしたいとわざわざ足を運んで頂けるのは

大変ありがたいことです🙇‍♀️💓

 

今回は、ぶつけられてしまった箇所を直したいといったご相談でした💡

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リヤフェンダー部分に広範囲による凹みと、バンパーには傷がある状態。

お相手の方が知人だから…と出来るだけ安価な方法をご選択されたとても優しいお客様です♬

 

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さぁ、作業にかかります💪

 

コーナーバンパーの取り外しの際に、ボルトが錆腐食によって回ってくれなかった為

カットして丁寧に除去🔩

 

▼綺麗に取り除けました!

 

次はリヤフェンダーの凹み修正です!

▼スタッドプーラーを使って 引き出している様子

コンコンと引っ張る動きに合わせ、パネルがポコポコ動いていますね😆

下の部分が終わったら、上の凹みも順番に修正していきますよ。

 

凹みの修正が終わったら、車両は塗装屋さんへ移動🚙💨

▲剥き出しになったフェンダーにはプライマー処理を!

 

そして、いつものようにパテサフェーサーへと工程を進めてブースの中へ。

今回のお車はツートンなので、普段の塗装より一つ工程が増えます☝️

 

まずは下部の色から塗装。

▼既に塗装が完了し、乾かしている様子です。

 

続いて2色目の塗装へ!

最初に塗った部分は紙とマスキングで覆って色が入らないように隠してしまいます。

このように💁‍♀️

そして色をかけて、紙とマスキングを全て剥がしたら

最後は全体にクリア塗装。

艶々な仕上がりになりました😆👍

 

取り外したコーナーバンパーは新品で手配をしていたので

最後にボディに取り付けをしたら完成です🙆‍♀️🎉

いかがでしょう🤗

とても綺麗な仕上がりとなり無事にお客様に納車することが出来ました

 

 

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🔶お知らせ🔶

明日8月11日〜8月16日まで夏季休暇を頂きます。

誠に勝手ではありますが、宜しくお願い致します。

6日間のお休みですが、お困りの際はいつでもお電話をくださいね☎️

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エブリィ クォーターパネルの修理 ~塗装編~

先週、ハンダの引き出し板金を紹介したエブリィのクォーターパネル こちらの記事✏

今日はその続きで、塗装やさんへ移動🏃‍♂️

 

板金やさん、素晴らしい✨

板金の技術で車の形状をきれいに戻し、きちーんとラインが出ています。

パテでゴマかす必要はない最高の仕上がりです✨

UVの仕上げパテ1回で形が出来ました。

 

板金屋さんの素晴らしい技術が一番わかるのが塗装屋さん✨

仕上がってしまうと見えなくなってしまう部分なので、中古車販売などでは、この板金技術をパテでごまかしていることもよくある話。錆や凹みが隠されているのを分からずに後から残念💦ということも。

 

板金技術が良い仕上がりだと、

その後の塗装に至る工程も早く、美しく、

更にはお客様に戻った後も良い状態が長続き!と、全てが上手くいきます。

今回も『板金100点◎』と

塗装屋さんから満点が出ました👍☺

 

▼塗装前の下地処理

プライマーで剥き出しになった鉄板を覆い、UVパテで仕上がりのラインを整えます。

 

サーフェーサーを塗布し、塗装範囲も塗る準備😉

 

クイックベースで塗装前の下準備は完了!

 

▼最後に、塗装。

 

個人的にですが、もし私も自分の車が今回のようにクォーターに損傷を受けてしまった場合、

クォーターの交換ではなく、

迷わず『板金修理』を選択します。

可能な限りクォーターは板金で!

因みにクォーター交換をすると、『修復歴あり』『事故車』扱いとなります💀

 

板金と塗装両方の技術が伴ってこそですので、もし皆さんがどこかへ修理を依頼する時は、なぜ、どのように、というしっかりした説明ができるところにお願いしましょう✨

交換と言われる損傷を板金で

リヤフェンダーが大きく凹み、

いびつになってしまった この損傷。

 

ディーラーではもちろん『交換』としか言われません。

 

ここの場所はドアやボンネットと違い、ボルトで留まっているパーツではなく溶接で繋ぎ合わされているパネルです。

クォーターパネルを交換するとなるとかなりの高額となってしまいます。

 


リヤフェンダー板金


 

クォーターガラスの際まで波及しているため、先ずはクォーターガラスを外します。

表面を削り、クシュッとしてしまった鉄板を板金で少しずつ元のように戻していきます。

 

出来る限り元に戻し、出来上がりの美しさをイメージしながら。

 

板金が終わったあと、数種類のパテなどを用いて下地作りです。

剥き出しになった鉄板の上には、プライマーで防錆処理。

凸凹した表面を滑らかにするためにパテを使用します。

全面に塗りますが、

付けたパテは必要なだけしか残しません。

 

表面を平らにするためなので、

ほ〜んの少し🤏ほんの、少しです。

今回は、これからUVパテも使用。

 

また更に研ぎます。

こんな道具を使います。

 

 

研いでしまうと、必要な分を残し、ほとんど取れてしまっています。

機械を使ったあと、手で研いで仕上げます。

職人の手のひらが表面を仕上げます。

これぞ、ニッポンの技!

 

塗装を行う前はUVサーフェーサーで下地の仕上げです。

塗料の密着を良くするためです。

 

そして、車体に合わせた調色を行った塗料を使用して、安価で収めるために必要部分のみの塗装を行います。

 

こういった修理ができるのは、

板金塗装のプロだから。

メーカーの【販売店】であるディーラーでは、元々、私たちのようなプロ工場に委託していました。一部のメーカーは、内製化により自社工場を持つようになりましたが、自社工場で作業をしているのは常に経験も数年の若手技術者。しかも、パーツごとに作業分担し車体と合わせない上、主にパーツ交換での作業を行なっています。

そのため今も、難しい板金や塗装が必要な時だけはプロ工場に依頼しています。

だから、

ディーラーでは『できない』と言われる板金塗装も、私達にはできるのです。