車の変色!修理時の調色技術

最近の車は、女性ドライバー向けか
淡い色、優しい色、パステル色の車が多くなりました。

クリーム・ベージュ・ココア・ピンク等が人気なようで
何年か前から、お預かりする車の中にも軽自動車・小型車の
黄色・茶色トーンの薄い色、明るいオレンジやクリーム系の色が多くなっています。

これらの色は、新車の時はきれいなのですが、

何年も陽を浴びていると ゆっくりと変色して、

気が付くとこんな違いが出てきます。

わかりますか?

アップにすると、こんな感じ。

光の加減じゃないんですよ。

外側の色が白っぽく、
リヤゲートの内側は濃い色です。

▼これはフロントドア

ドアミラーと、ガラスモールを外した箇所の

色違いが判ります。

 

通常、修理の際は 新車に塗られている車体色をベースにボディに合わせて色を調合し、塗装しない部分は磨いて元々の色に近づけ合わせていきます。

この車両の今回の修理は、フロントフェンダーの交換。

新車の色に合わせると、フェンダーだけがこの濃い色になってしまいます。

車の販売店(ディーラー)では、新車のカラーナンバーに合わせて塗装されたパーツを交換するだけ という方法が主となり、大きな修理や難しい修理は専門工場へ依頼することも少なくありません。

 

今回は、一部の修理となるため、変色した色に合わせて、違和感のない仕上がりにしていきます。

上側が白に近い色、下側に下がるほどクリームです。

加えてボンネットとドアに馴染むように。

自然になじませるには、とても難しい調色です。

これを仕上げるのが、プロの技なんですよ。

😊すご~い

 

日産のスクラッチ塗装

 

今日は、日産のスクラッチ塗装についてのご紹介です。

塗装面の1番上に塗装される透明な層が『クリヤー』と呼ばれるものです。

マニキュアで言うと、トップコートのような役割のものです。💅

 

日産で使用しているクリヤーは、

元々は『フッソクリヤー』というものでした。

 

現在は『スクラッチシールドクリヤー』に変わり、性能も進化しています。

 

スクラッチシールドクリヤーは、

洗車傷のような細かい傷がついても、クリヤー自体が復元する特性があるため、勝手に傷が消えていくというスゴイものなんです。

 

このクリヤーは車体に塗ってある分には効力を発揮して素晴らしいものなのですが、

修理をするときは、まぁ〜大変です!

 

順序通りひとつひとつの工程をきちんと仕上げながら、ちゃんとした修理をしないと、綺麗に仕上がりません。

 

塗装を仕上げるのが難しいのですが、その中でも特に、磨きの工程が重要となります。

クリヤーを塗装した後、磨きで仕上げるのですが、磨いたペーパーの目が出やすいので、

最初は2000番という粗さのペーパー(専用の紙ヤスリ)で磨き、

次に、2000番でついたペーパーの目を消すために、3000番(2000番より細かい目)に替えて、更に磨きます。

▲塗装面が黒いため、天井が写り込んでいますが、中央のモヤモヤしたのが、傷跡です。

 

ここでしっかり2000番の目を消さないと、後から何度磨いても、必ずその跡が浮き出て見えてしまうようになります。

 

勝手に復元する特性が逆効果となるのか(?)、磨く摩擦で温まると一時的に傷が消え、冷えるとまた傷がある状態に戻る💧

後から直そうとしても、傷の状態を覚えてしまうのか、何度やってもペーパー目が復元されて出てきます。

そのため、このクリヤーを使用するときは、普通のクリヤーを使用するときの倍の時間が掛かる、技術が必要な塗装のお仕事となります。

 

 

このようにして、しっかりと仕上がった塗装面はとても綺麗で、またその綺麗さを保ちながら復元力を発揮させるようになります。

 

このクリヤーを使用した車の全磨きなんていう作業があったときは、完全に硬化している状態で磨きをかけないとならないので、通常の3倍も5倍も、時間が掛かってしまいます。

 

普段は画期的な効力を発揮している優れものですが、修理やメンテナンスの時は、時間もお金も掛かる高級品なんですよ〜〜😊✨

 

コイルスプリング塗装

このようなパーツの取り付けや塗装のご相談を頂く事があります。

今回はコイルスプリングの塗装です。

 

 

 

なんとも珍しいご相談!

 

お客様自身で購入されたものの、錆が各部あるので、綺麗に塗ってから装着したいとの事でした。

 

 

 

きちんと錆を落として塗装する方法と

上からそのまま塗装をかける方法と

工程は様々で、料金も異なりますが

お客様のご希望に添って施工させて頂きます。

 

せっかく取り付けするなら綺麗な方が良いですもんね☺️

 

修理はご検討中につきafterの写真はまだありませんが

このようなご相談も承りますので

お気軽にご来店下さいね♪

車体との色合わせって?

今日は、車の色のお話です。

車の修理をするとき、殆どの修理で塗装が必要になります。

メーカー・車種ごとに基本となる色は機械で作ることができます。

が、実際に車に塗る色は、お預かりした車に合わせて作ります。

では、

“車に合わせて…” は、実際、

車の何に合わせているのでしょう?

実際に車体から、色の見本を取り出します。交換が必要な、損傷を受けているパネルから切り取ってしまうのです!

切り取った鉄板(左)の色に合わせて色を作り、塗り板(右)に試し塗りをして、

色が同じかどうか重ね合わせて確認します。

色を塗って、濡らした状態で、

光に当てたり影にしたり、

正面から横から斜めから

いろんな角度で色を見て、わずかな違いを調整して合わせていきます。

何種類もの色を混ぜ合わせて作るのに、その中の何色を足したら同じ色になるのか。ほんの1滴で色味が変わるのです。

芸術的‼️

太陽が出ていないとなかなか調色できない色もあります。

仕上がりを重視する場合は、特に!

太陽待ちのこともあり、天候により納期が長くなってしまうことも。

カメラに映る色と

人の目で見る色。

カメラや機械の進化はすごいですが、やはり人間の目には、まだまだ!追いつけません。

だから、調色と塗りを上手にできる職人さんが居ると、仕上がりも違和感なく、きれいになるんです。

機械で作った基本色を塗った単品のパーツをただ交換するだけでは、安価ではありますが、時に、色がちぐはぐになってしまうのです。

車両の部品持ち込み 塗装

車両につく部品を、単品でお持ち込み。

同じものを何台分?

全部、同じ色にと、

塗装のご依頼です。

▼これ!

なにこれ~~~~~~(笑)

宙に浮いてる‼️

この、黒く塗られている、

クルクル回っている物は

何のどこの部品!?

実はこれ!

乗用車ではなく、働く車❗

高所作業車の、

普段は目にしないような、こんな部品も

お預かりすることがあるんです😊

高所作業車をレンタルしている会社からのご依頼でした❗

こっそりだけど、高いところで働く作業員さんのお役に立てたことになるのかな✨

電気屋さんかな、電話屋さんかな、

それとも清掃屋さんかな、がんばれ~✨

車の人気カラー 3コートパール

自動車のカラー🚗🚙🚕

車の色は白、黒、シルバー、赤、青、黄色など沢山ありますが、実は車種によってみんな微妙に違います。

例えば、一口に『白』と言っても、

絵の具のような白、

キラキラした白、

クリームっぽい白、

青っぽい白、などなど、様々です。

また、もっと細かく言えば、

同じ車種でも一台一台、個体差で違っています。

そんな、車の塗装の色についてのお話です。


3コートパール塗装


車の色では今も昔も人気な、3コートパール。

最近の3コートパールは、

昔とはまた ひと味違い、

光の当たり方により

赤くキラキラ、青くキラキラ✨👀

塗料の中に混ぜてあるガラスフレークが赤や青にキラキラに見えるようなパール色が増えています。

カッコいいのは良いのですが、

修理する時は技が必要✨💪🏻✨

塗装をする時の塗り重ねる回数によって微妙に色が違ってしまうため、車体の色と合わせるためにはとても繊細な技術が必要なのです。

この車に使用している色は、新車の状態からドアを開けた内側(車体側やドアの裏側)は白っぽく、外側(ドアの表面)は黄色っぽく見えます。

何故! 内側と外側で色が違って見えるのか???

車体側と外装パネルとで塗り重ねる回数が違うからです☝✴

外側はパールがしっかり掛かっていますが、内側はパールが少ないため、色が違って見えるのです。

私達は、この様な微妙な違いもちゃんと元に戻すために、車からドアを取り外してバラバラにした状態で、ドアの裏、表、車体側、と 塗り分けているのです。

色を合わせて作ること、

ボディに合わせて塗装すること、

どれも簡単で単純なものではなく、

長年培った、

経験から得た職人の技なのです。

塗装の仕上がり✨ 隠れた仕事

塗装を行う際、毎回大活躍の塗装ブース。

ここは塗装をする明るい部屋…というだけの場所ではないんですよ。

塗装ブースの役割

塗装ブースは、車に塗装をした後、高温で乾燥させるだけではなく、

塗装中には発生している空気中の塵や埃、余分な塗装ミストを集めてくれるという

スゴい仕事をしてくれる所なんです。

↑吸い込む力が強力なので、ウエスをひらりと落とすと床に貼り付きます。

塗装ブースの集塵機

では、この大きな掃除機のような集塵機の中で、集められたごみは一体どうなっているのでしょう?

実は、床下や天井の網の奥に、大量のフィルターが何重にもなって付いているのです。

集塵機の管理

この集塵機の中に設置されているフィルターは、

年に数回、掃除されたり交換されたりします。その作業は、業者さんではなく自分達で!

このように、自分達で掃除しながら目で見て点検することで、ブースの集塵の状態もわかり、均一に空気が流れているか、きちんとゴミを集めてくれているか把握することができます。

車の修理において、美しさの仕上げとなる塗装の工程。

そこには、直す・塗るの技術だけではなく、こうした隠れた大事なお仕事も存在するんですね!

塗装の仕上がりに重要な、塗料の『調色』作業

車の塗装を行う時、ボディカラーの塗料は
どこから どの様に用意するかご存知でしょうか。

実は、自動車の修理に使う塗料は、
カー用品店等に置いてある タッチペンのように、
各メーカー 車種ごとに カラー番号で分けて
塗料を用意している訳ではないのです。

今日は、塗料をどの様に準備するかをお伝えしますね。


◆塗料の色


塗料の色は、原色で120種類以上!
テクニカルオートでは、耐久性が高く美しく仕上げる従来の塗料、
環境にやさしい次世代型 水性塗料、両方を取り扱っています。

その塗料を、ボディーカラーに合わせて混ぜ合わせ、色を作り上げます。
その作業を 『 調色(ちょうしょく)』 と言います。

 

◆どうやって?

国産車・輸入車、各メーカーで使用されている色が
カラーナンバーごとに、
使用する色の種類や配合率を載せて 資料となっています。

▼色見本帳

 


◆調色作業


1台の車の調色をするのに、

約7色ぐらいの色を使います。

 

調色の基本は、太陽を背中に
正面・斜め45度など 色んな方向から見て確認します。

 

太陽が出ない、天候の悪いときは
人工太陽灯を使います。

 

カラーコードの配合通りに 調合しても、
現車の色がピタリと合うことはありません。

 

▼カラーナンバー通りの色と、現車の色あわせ

 

そのため、塗り板と呼ばれる 小さな鉄板に 試し塗りをしながら
現車の色とあわせて、何度も何度も 調色・試し塗りを繰り返します。

ひとつの色1滴で、微妙~~~に変わってしまうからです。

(事務所の女性スタッフには何が違うかわからないレベルです)

塗り板の数は、平均すると10枚くらい
合わないときは30枚、40枚、・・・・・ 合うまで塗ります。

職人が納得いくときが完成。

 

調色の時間は、約、2時間。
少し長いときで4時間。
まだまだ出来ないと、翌日までも時間をかけて合わせます。

また、どうしても太陽の光が必要なときは、
太陽が出るまで、待ちます。

太陽の光の下を走る車の色が、きれいに見えるように。

修理した箇所が、元通りに戻るように。

調色は、芸術的な職人技。

経験と、技術と、色別の目と、センスが必要な

時間と材料をつかう作業です。



 

塗装見習いの時に、調色を覚えて、コーヒーカップ1杯の量を作るためにバケツ一杯の失敗した塗料を捨てました。
先代の社長には内緒にしました(笑)

 

投稿: 森本