エブリィ クォーターパネルの修理 ~塗装編~

先週、ハンダの引き出し板金を紹介したエブリィのクォーターパネル こちらの記事✏

今日はその続きで、塗装やさんへ移動🏃‍♂️

 

板金やさん、素晴らしい✨

板金の技術で車の形状をきれいに戻し、きちーんとラインが出ています。

パテでゴマかす必要はない最高の仕上がりです✨

UVの仕上げパテ1回で形が出来ました。

 

板金屋さんの素晴らしい技術が一番わかるのが塗装屋さん✨

仕上がってしまうと見えなくなってしまう部分なので、中古車販売などでは、この板金技術をパテでごまかしていることもよくある話。錆や凹みが隠されているのを分からずに後から残念💦ということも。

 

板金技術が良い仕上がりだと、

その後の塗装に至る工程も早く、美しく、

更にはお客様に戻った後も良い状態が長続き!と、全てが上手くいきます。

今回も『板金100点◎』と

塗装屋さんから満点が出ました👍☺

 

▼塗装前の下地処理

プライマーで剥き出しになった鉄板を覆い、UVパテで仕上がりのラインを整えます。

 

サーフェーサーを塗布し、塗装範囲も塗る準備😉

 

クイックベースで塗装前の下準備は完了!

 

▼最後に、塗装。

 

個人的にですが、もし私も自分の車が今回のようにクォーターに損傷を受けてしまった場合、

クォーターの交換ではなく、

迷わず『板金修理』を選択します。

可能な限りクォーターは板金で!

因みにクォーター交換をすると、『修復歴あり』『事故車』扱いとなります💀

 

板金と塗装両方の技術が伴ってこそですので、もし皆さんがどこかへ修理を依頼する時は、なぜ、どのように、というしっかりした説明ができるところにお願いしましょう✨

エブリィ クォーターパネル板金修理 ~板金編~

追突事故でリヤゲートが押され、

クォーター(リヤフェンダー)が大きく変形している

スズキのワンボックス エブリィ🚙

 

 

リヤゲートは、真後ろからの衝撃で全体にゆがみが大きく

交換となる為、新品の部品を手配します。

クォーターの損傷範囲も広く、車両販売店などでは「交換」と言われてしまう状態です。

『交換』と判断することは出来ますが、

テクニカルオートでは、損傷を受けた場所と状態を確認したうえ、

車にとって良い方法を選択し、出来る限り板金技術にて修理をしています。

 

👩🏻‍🦱『ディーラーで交換しなきゃだめって言ってるのに、板金で大丈夫なのぉ?

後から変にならない?😟🤔?

交換して欲しいんですけど✋』

 

🧑🏻‍🔧「奥さん、ソレダメ~✖✋」

 

クォーターを交換するには

ボディの一部をカットして溶接で繋ぎ合わせる必要があります。

クォーターを新しいパネルに交換した直後は良いのですが、

溶接の際、鉄が溶けるほどの高温で繋ぎ合わせる為、

熱により鉄の性質が変化して、将来的に錆発生の原因となってしまいます。

しかも、修復歴あり(完全な事故車扱い)となってしまいます。

 

きっとまだまだ長く乗りたい予定の大切な車のはず!

錆のリスクはできるだけ避けたいです。

 

いずれにしても修理に関する技術としてはプロです!ご安心を✨💪

 

 

◆車修理は作業前の確認から◆

まずは損傷のあるリヤゲートを取り外し、

新しいリヤゲートパネルを取り付けた状態で

クォーターの損傷具合がどの程度なのか変形具合を確認!

 

 

クォーターの縦のラインが弓形に押されて

膨らんでいるのがわかります。

▼▼▼

 ▼ちょっと角度を変えてみるとこんな感じ

 

このラインは綺麗にお直しする必要があります。

◆クォーター板金に進みます◆

まずは、バックピラーとクォーターを

無理のない程度に 少しずつ車体後方に引っ張る作業!

このような修理の時には半田を使用して引出し板金をします。

鉄を溶かさず、鉄と工具を溶かした半田を用いて接着し、

複数回に分けて引っ張り出す修理方法です。

 

以前、茨城から北海道まではるばると来ていただいた

板金の巨匠!高田さんが「鉄と仲良くなれ!」と言っていました。

高田さんに教えて頂いた、鉄(車体)にやさしい技術が大活躍しています!

 

鉄板が薄いので慎重に!!
何度もラインを確認しながら進めていきます。

 

 

かなり良い感じに仕上がりました!

 

▼真後ろから撮った写真を見比べてみると、その変化がわかります。

膨らんでいたところが、引っ込んでスリムに♫

ピッタリ納まっています。

 

▼真横から見ると

 

この後は、塗装屋さんの出番です😊

 

塗装前の下地づくり ~ 塗装作業 に続く…

  NEXT ⇛

フリード スライドドア鈑金

 

左スライドに傷と凹みが出来てしまったとご来店のお客様。

 

あら~…!!

傷と凹みを直すには広範囲💧

ドアは交換の方が良さそうです。

しかし、スライドドアを交換するとなると

新品の部品を使用する場合、未塗装での納品となり塗装も必要になり高額です。

今回は保険を使用しないため、

お客様負担の少ない他の方法で!

 

エコパーツ、同じ色で出てきたら、鍵の組み換えだけすれば良いから安く済むかな!

…と全国手配でお探ししましたが、

残念ながら そのまま使えそうな良品は見つかりません🙇

 

よしっ!!

じゃぁ何とか鈑金してみましょう💪✨

ドアの表面を見ると上から下までけっこうベコベコしています。

 

なるべく鈑金面積が大きくならないように最小限で!

あまり手を加え過ぎると鉄板が伸びてペコペコになるので要所要所におさえます。

パテ研ぎの時に大変な思いをしないよう 出来る限りの鈑金をしています!

 

うん!!良い感じです!

 

これならお客様も喜んで下さるはず☺

 

綺麗に仕上がって良かった~!

大切な車をお任せいただき

ありがとうございます😊

車体形状が逆アールのボディ

春先に保険会社さんからのご紹介で初めてご来店頂いたエスティマのお客様。

修理金額によって保険の使用をご検討されていました。

 

その時は、きちんとした修理と金額的にご負担の少ない修理方法、
両方の見積りをご案内しましたので、

先ずはどのようにするか考え、入庫については改めてご相談したいとお帰りになることに。

 

ただ、そのままの状態では錆が出てしまっては困ると思い

タッチアップで保護。そして見栄えを良く♪

 

そしてこの度 お客様よりご連絡を頂き、
修理としてご入庫頂けるお話に!
ありがとうございます★

 

今回は、保険を使用しないご要望だった為

出来るだけ費用を抑える方法で修理を行ないます。

バンパーとクォーター(リヤフェンダー)に傷が入っています。

バンパーは外して単体で修理。

クォーターの傷は部分的に直しても塗ったのが分からないような場所で区切って、必要最小限のみの塗装で。

 

リヤバンパーのみ脱着し、
クォーターガラスは外さないで作業。

 

と、ここまでは良いのですが、

いつもと違うのは…

エスティマのクォーターパネルの下側
(バンパーの取り付くライン)が

逆アール! こういう形状は難しい!

逆アールとは要するに、『反り返った』形なのです。

こういう形の場所は、板金もそうですが、

塗装のパテ研ぎは、非常に難しいんですよ。

 

特に車の色が「黒」の場合、
車両を横から見るとパテの波があると目立ってしまいます。

 

顔に光りを当てたら若く見えるのと似ていて、
白い色は傷があっても光の反射で飛んで見えにくいのですが
黒い色は傷・凹みや波などがあると、ここでーすと見つけやすい🤢

 

なので、逆アール&黒の組み合わせは、
美しく仕上げるのが 尚のこと 難しいのです😅

 

ですが、そこは腕の見せ所!

綺麗に仕上げ、自信を持ってお客様にお返ししています。

納車の際はお客様ご自身の目で、色々な角度から見ていただき

『綺麗ですね…!!!』と、ご満足の言葉を頂くことが出来ました★

 

良かった~😊

ルーフ磨き 車の上に遮断機が落ちてきた!?

新車で買ったばかりという、

本当に納車ほやほやの車両です。

通行中に遮断機が突然下りてきて 車に当たってしまった!!

 

幸い(?)凹みは無かったものの、

買ったばかりの車に傷がついてしまい、

心の傷も大きい…😢 ショックです。

 

この車を所有されているご本人は

ディーラーにお勤めの方でしたが、

そこの修理部門では、納得のいくような仕上がりにならない と先輩に言われたそうで…

 

あらら💧

後輩にそんなこと言っちゃいけません💦

 

テクニカルオートに相談にいらっしゃいました。

 

遮断機の管理をしているところに、保険で対応にならないかの問合せを入れてみるとのことで1日待ちましたが

やはり、写真だけ撮って自費で進めることに。

きちんと修理をするとなると、結構な料金が掛かります。

 

先ずは、ぎりぎりまで磨いてみて、

我慢できなければ、直しましょう。

 

ということで!!

 

屋根やピラー、ボンネットなど 磨き作業です。

 

 

やり過ぎると下地が出てしまうので、そこはプロの技!クリアの厚みの中であまり磨き過ぎないようにギリギリのところでストップ。

プロの目から見て、若干、若~~っ干

2ヶ所だけ、傷が薄っすら残っている程度まで落ちました。

 

多分、知らない人が見たら

超難問間違い探し!くらいの僅かな残り方です。

 

 

ご満足いただけたカシラ?😊

心の傷も薄くなりますように✨

リヤドアとクォーターの傷

トヨタのC-HR

まだ新しい車です。

リヤドアとクォーター、そして後ろのタイヤハウス周りに着いているアーチモールに傷をつけてしまったと言って、修理の相談にいらしたお客様。

 

 

2つのパネルにまたがって傷があるため、修理をするとなると、大きな出費になってしまいます。

 

ただ、この傷… 範囲は広いけど軽傷!

もしかしたら、大分いい感じに消えるかもしれないと判断し、

『傷を磨いてみて、それで我慢できるかどうかなのですが…』と、簡易的な修理をお客様に提案してみました。

とは言っても、無料ではなく若干お金の掛かること。

『自分でコンパウンドで磨くっていうのとは、違うんですよね?』

--- 自分で磨いてみることはできますが、数種類の専用の磨き剤を用いて数種類のバフを使用して磨くので、ちょっと違うかもしれません。

『大分、良くなると思うんだよなぁ』と繰り返す私の独り言を(笑)、半信半疑ではあるものの、私の提案に賭けてくれたのでしょう。

少しの時間、珈琲を飲んでお待ちいただくことになりました。

 

 

待ち合いのテーブルで受付をして、淹れたての珈琲を飲みながら雑誌をめくり、数分後。

ガレージから戻ってきた車は、

どうなったかな?

 

『わぁ‼️ ほんとですか、すごい‼️

いやぁ〜、すごい…‼️ 感動しました‼️

この何日間かの悩みがいっぺんに無くなりました😆😆😆』

 

宮の森からわざわざお越しいただき、

本当に喜んでくださいました。

 

アーチモールには薄っす〜〜〜ら線傷が残りましたが、よく見ても全然目立ちません。

 

良かったぁぁぁ😊😊😊😁

 

 

新品ドア裏の電動シーリング

新品パーツの裏側に、

シーリングする時のアイテム。

電動でシーリング剤を押し出す物です。

細長い筒状の先端からクリーム状のシーリング剤が一定量ずつ出続けます。

手で押し出しながらラインを引く感覚とはまた違い、勝手に出続けるシールの量を考えて動かすスピードを合わせないとなりません。

それが意外と早い💦

 

出口横にガイドがついているので、真っ直ぐ引きやすく工夫されています。

 

一方、いつも使っている手動の場合は、

自分の握り具合とスピードを自分の感覚でできるのですが、あとは絞り切って握り直す息継ぎを如何に自然に行うか!

 

いずれにしても、技が必要💪😁

一発勝負でスーッとキレイに✨

 

見ている方も、息を止めていたんじゃないかというくらい見入ってしまいます(笑)

新品パーツのシール入れ

車の修理をするとき、

新品のパーツを使用する時に部品の裏側にシールを入れます。

鉄板の合わせ目をシーリング剤で塞ぐことにより、防水・防錆ができるからです。

▼部品を縁取るようについている白いラインがシーリング剤

新車の時は、製造ラインで機械が自動的に次々と付けていきますが、修理の時は人の手です。

写真に写っているのはどこの部品か分かりますか?

これは、ボンネットをひっくり返した裏側なんですよ😊

表側はもちろん!きれいに仕上げますが、裏側もきれいに✨

いかにきれいに仕上げ、いかにきれいを長持ちさせるか。

隠れてしまう部分も丁寧にプロフェッショナルに仕上げるのが職人魂💪✨

実際にシールを入れている様子を動画に収めました。


アルファードボンネットフードのシーリング

20秒くらいの動画なので、

一発で決めるスゴ技を

ご覧ください😁

車の変色!修理時の調色技術

最近の車は、女性ドライバー向けか
淡い色、優しい色、パステル色の車が多くなりました。

クリーム・ベージュ・ココア・ピンク等が人気なようで
何年か前から、お預かりする車の中にも軽自動車・小型車の
黄色・茶色トーンの薄い色、明るいオレンジやクリーム系の色が多くなっています。

これらの色は、新車の時はきれいなのですが、

何年も陽を浴びていると ゆっくりと変色して、

気が付くとこんな違いが出てきます。

わかりますか?

アップにすると、こんな感じ。

光の加減じゃないんですよ。

外側の色が白っぽく、
リヤゲートの内側は濃い色です。

▼これはフロントドア

ドアミラーと、ガラスモールを外した箇所の

色違いが判ります。

 

通常、修理の際は 新車に塗られている車体色をベースにボディに合わせて色を調合し、塗装しない部分は磨いて元々の色に近づけ合わせていきます。

この車両の今回の修理は、フロントフェンダーの交換。

新車の色に合わせると、フェンダーだけがこの濃い色になってしまいます。

車の販売店(ディーラー)では、新車のカラーナンバーに合わせて塗装されたパーツを交換するだけ という方法が主となり、大きな修理や難しい修理は専門工場へ依頼することも少なくありません。

 

今回は、一部の修理となるため、変色した色に合わせて、違和感のない仕上がりにしていきます。

上側が白に近い色、下側に下がるほどクリームです。

加えてボンネットとドアに馴染むように。

自然になじませるには、とても難しい調色です。

これを仕上げるのが、プロの技なんですよ。

😊すご~い

 

自動車 板金の達人

旧車を直す達人

今は新車として販売されていない昔のカッコイイ車、【旧車】の板金で、達人といわれている人が日本にいます。

鉄板が錆びにより腐食して、原形をとどめていなくても、その部分を
切って、加工して、溶接して、
車を作ってしまいます!

▲この人がすごい!

▼鉄板を形成して、溶接しています

▼溶接で繋がって出来上がった部品

▼錆びたところを切り取って

▼形を造りながら直す

2人とも、62年・56年の経験を持つ達人です。


テクニカルオートの達人

板金のうまさは、車の修理が全て終わったときではなく、
塗装前の、下地、パテ研ぎの時にわかります。

テクニカルオートにも ぅん十年も一緒に仕事をしている板金の達人が居ます。

旧車のような、昔の鉄板もうま~~~く直しますが、

今の車もキレイに直してくれる‼️

現代の車の鉄板を板金するには、かなりの技術が要ります。

鉄板の質が昔とは まるで変わっているからです。

この達人が板金したあとのパテをとぐのは、楽しみです。

板金が良いと うまくきれいに仕上がるので、とってもやりがいがあります😊👍✨