素地のバンパーのお手入れ✨

お預かりするお車の中で、たまに見かける “白い素地(そじ)のバンパー”。

商用車で良く使われています。

 

実は…ちょっとした汚れでも黒ずみが浮きやすい、意外とデリケートな部分なんです。

 

普通のバンパーと違い素地の表面には

塗装のようなツルンとしたコーティングがないため

細かい凹凸に汚れが入り込みやすく、

タイヤから跳ねる泥や、雨の水筋、融雪剤の跡などが残りやすい。

 

「洗ったはずなのに、なんだか薄汚れて見える…」

「白なのに全体的にグレーっぽい…?」

そんな状態になりやすいんです😵

 

でも、これは “素材の特性” が原因。

決してお手入れ不足というわけではないですよ☝️‼️

 

普通の洗車では、中々綺麗になりませんが

シリコンオフで軽く擦ってあげると、びっくりするくらい綺麗になるんです♬

 

「え…こんなに白かったの?」と、お客様も驚かれるほど🤣

車って、細かな部分がキレイになると全体の印象までグッと良く見えるもの。

定期的にお手入れしておきたいところですね😄🍀

ジムニーJB23 フレーム溶接

他社で車検が取れないから乗り換えなきゃだめだよ〜と言われて、何とかならないものかとご相談いただきました。

ではでは、何が問題なのか見てみるとフレームのボディとの左側固定部分が錆びてしまっています。ぱっと見まだ修理が出来そうです。

左側がこの状態だと右側も??

やはり同じ位の錆具合。両方とも一緒に直していきましょう💪

錆を削り落とし溶接出来る状態までにしていきます。原型がけっこう無くなってしまいました😅防錆プライマーを忘れずに塗布。

同じ厚さの鉄板から型取りをしてパーツを作っていきます。

点付けをしてバランスを確認して溶接を仕上げちゃいます。再度防錆プライマーを塗布して錆を抑制します。

乾燥後、下回り防錆剤を塗布して完成✌️

車検もお任せいただきました。ありがたいです。

錆は少しでも早く直してあげましょう☺️

アルファロメオ159 雨漏り

中々珍しいアルファロメオ159の入庫です。

雨の日の翌日など運転席、助手席の足元のフロアカーペットが濡れてしまうとのことです。ボディに水を段階的にかけて侵入経路を探していきます。

しばらく水をかけているとフロントドアスカッフプレートの上を伝ってフロアカーペットを濡らし始めました。

そうなるとドア閉じた状態でスカッフプレートの上が濡れるということはドアからの水が影響していそうです。水抜きの穴からは抜けが悪いものの水は抜けて車外に出ている。

よ〜く見るとドアの内張の隙間から水が出ている❗️

日本車では内張を外すとビニールか貼り付けていることが多いのですがこの車は鉄板です。この鉄板の当たり面からとスピーカーから水が出てきています。

鉄板の当たり面は接着剤の経年劣化だと思いますが、スピーカーから水が出てくるのは構造的にいかがなものかと。。。😅

当たり面の劣化した接着剤は綺麗に剥離して防水テープを貼り付けます。

スピーカーには直接水かかからないようにビニールを貼り付けてから取付します。

ドアの内部も清掃して水抜き穴からしっかりと水が抜ける様になりました。

雨漏り修理は侵入経路や処置など時間がかかりますが車内に水が入りすると錆びたり機能の不具合が発生したり、運転していても気分も良くないですよね。

もしお困りの際にはご相談くださいね☺️

締め付けトルクだけじゃない!

朝晩寒くなり各地の紅葉真っ只中です!
すでに峠では初雪も観測され、
タイヤ交換のご予約を続々といただいている状況です。
いつもタイヤ交換時期には走行中タイヤが外れてしまう事故を無くしたいという思いで
ホイールナットやボルトの締め付けトルクを確認してしっかり締めましょうとお伝え
してきましたが

今回はしっかり締めたはずなのに緩んでしまう原因をいくつか紹介しますね
⑴    ボルト、ナットのネジ山部分の錆

ねじ山の錆によりナットやボルトの摺動が妨げられ
まだ締め付けきれてないのにトルクレンチがカチンと締め付けた合図の音を出してしまい
走行後まもなく緩んでしまったりねじ山のかじりが起き部品交換が必要な事態に繋がってしまいます。
⑵   ハブのセンターの錆

ナットを全て外したのにホイールが外れてこない時はここが錆て膨らみホイールの真ん中の穴に嵌まり込んでいるんです。

何とか外せたとしても取り付ける際に嵌まりきらず中途半端な位置で引っ掛かりナットのトルク的には適切に締め付けたつもりでも走行中にふと嵌まりきった瞬間ナットが締め付け不足の状態になってしまいます。

錆を落としてピカピカにしてあげる事で始めから適切な位置まで嵌まりきることができるんです。

⑶   ホンダ車、トヨタ車のナット間違い
これは一般的なテーパーナットと呼ばれるもの

トヨタの純正アルミホイールに多く使われているナット

ホンダの純正ホイール(アルミホイールでもスチールホイールでも)に多く使われているナット

3種類のナットを比較してみるとホイールと接する部分の形状がそれぞれ異なっているのがわかりますよね

使用するホイールに適したナットを使用しないと接地面積不足になってしまいナットの緩みやホイール側へのダメージを引き起こすことに繋がってしまいますので注意が必要です。

こんなに色々と気をつけてもナットやボルトが緩んでしまった時
車は音を出して私たちに教えてくれます。
音が聞こえるタイミングとしては、発進時や発進後数秒間、段差通過時やハンドルをきった時、減速時や停車直前と不特定なんですが
いかにも何かが緩んでいそうなカタカタコトコト音
タイヤの回転周期に合わせるようにキッキッキッという高めの音
同じくタイヤ回転周期に合わせてギュッギュッという低めの軋み音
タイヤ交換後にこんな音が聞こえたら又は聞こえた気がしたら
ナットの締め付けチェックを必ず行ってください

N-BOXカスタム リヤフェンダー錆

以前に右リヤフェンダーの鈑金修理させていただいたお車の左リヤフェンダーの錆修理です。

これは以前にもあったN-BOXのリヤフェンダー内側から錆が表側に出てきたのと似た状態にみえます。

表面の錆を落としてみますが、リヤフェンダーパネルを錆が貫通しています。

 

 

こうなると表面だけを処理しても錆がすぐに発生してしまいます。

見えない所で錆が広がっています。まずは外側のリヤフェンダーを切り取ってみましょう。

ガッツリ錆びてます!

 

内側のホイールハウスも錆によって穴が開いています。

鉄板の薄さに対して錆が深過ぎるのでブラスト処理ではなく錆びている部分を切り取っていきましょう。

表面はもちろん奥まったところにも防錆プライマーを塗布。

乾燥時間をおいて型取りした鉄板をホイールハウス、リヤフェンダーと溶接していきます。

 

表面処理だけをし塗装して少してすぐに錆が表側に出てきます。

少しでも長く乗りたいというお客様はご相談くださいね☺️

マフラー交換〜ハンガー溶接〜

いつもお車をお任せいただいているお客様から

マフラーのご相談をいただきました。

 

テクニカルオートでお車を販売させていただき

新車時からずっとお任せいただいている車両🚙✨

 

「次はマフラーか〜」なぁんて会話をしながらお預かりさせていただきました😂‼️

 

マフラーは新品を準備✨

排気漏れしているマフラーを取り外してスタートです!

 

こちらリアマフラーのマフラーハンガー(ボディ側)です。

朽ち果てて固定部分がなくなっています。

無くなってしまっている部分は、新品部品の供給がないため

ここは制作していきます💪✨

そのためには朽ち果てた部分は、溶接で熱をかけられるよう生きてる鉄の部分までカットします。

当たり面の調整をしながら…

ハンガーの先端を溶接して取り付けていきます。

点付けして位置の確認をし、問題ないことを確認してから全体を溶接します。

溶接したポイントには、防錆剤とアンダーコートを塗布♬

少しでも長く持たせるための、ちょっとした工夫です👍

最後に新品マフラーの取り付けです!

バンパーに干渉等もなく、しっかりと仕上がりました。

これでもう大丈夫です🙆‍♀️

 

次の車も考えているとのお話でしたが

新車が届くまではまだまだ先のこと。

まだまだ活躍出来るよ!レジアスエースくん♡0

S 2000 トランク修理

s2000トランクの修理です。鉄板が切れてしまっています。

リヤスポイラーが着いていて無理な力がかかっていた様です。割れ具合は酷いですが錆が無いのは幸いです。

鉄板の割れ目で段ずれを直して溶接していきます。トランクやボンネット、ルーフなどは熱が伝わりやすく伸びやすいので少しずつ慎重に冷ましながら溶接していきます。

溶接後、スポイラーで無理な力がかかって歪んでいる箇所を鈑金。

スポイラーを仮合わせし当たり面を確認してみたところ良い感じです☺️

この後、下地から塗装と進み組み付けなのですが同じ様にスポイラーを取り付けるとまた鉄板が割れてしまう可能性があるので補強プレートと大きめの平ワッシャーで裏からの当たる面積を増やして鉄板が割れないように予防します。

社外パーツやオプションパーツの取付けはもちろん、取り付けてからの不具合の手直しもご相談も是非お声掛けください💪

フューエルリッド塗装

以前から何度か塗装のご相談をいただいているランクルのお客様。

 

「知人から、ランクルの40周年記念パーツのフューエルリッドカバーをもらったんだけど、

自分の車の色に塗ってほしい!」

とご相談をいただきました。

お車は太陽の光や風、雪、雨の影響で

塗装の色味にも少しずつ“味”が出てきます。

 

同じカラーコードでも、

新しく塗った色と、今のボディの色を並べると

微妙にトーンが違って見えることがあるんです。

 

せっかく記念パーツを付けるなら、

そこが浮いて見えてしまってはもったいない。

ということで、今回はまず現車での色合わせからスタートしました。

 

ボディの曲面に光を当てながら、

見る角度や明るさによって変わる色の見え方をチェック。

塗料を少しずつ調整して、

「今のこの車」に一番合う色を作っていきます。

こういう作業は、数値やデータだけでは出せない“感覚”の部分。

長年、塗装の色を見続けてきたスタッフの経験が活きるところです。

 

 

色合わせが終わったら、ブースの中にパーツを入れ塗ってきます✨

 

塗り終わった後の、最後の仕上げ😊

開け閉めするとこに防錆剤を塗布。

もちろんサービスです♡

 

後日、お客様から取り付け後のお写真をいただきました♬

「調色ばっちりです!」

 

そんな嬉しいお言葉をいただき

も満足いただいた仕上がりとなり嬉しいお仕事でした☺️

ハイエース 錆汁

ハイエースのスライドドアを開けたステップ部分の錆。パネルの繋ぎ目から様が発生して、お客様自身で錆止めを塗られていて進行を遅らせていました。

錆を落としたいのですがこのままでは作業が出来ないのでスライドドアモーターを土台ごと外しちゃいます。

これで作業スペースが出来ました!

シーラーを取り除き、車の下側から覗き込むと錆がこちら側まで進んできていました。錆をブラストでしっかり落として防錆剤を塗布。

下地を作り綺麗に塗装をしたら、組み付けをしていきます。ここで錆の原因だと思われジャッキからの錆汁。こいつが滴り落ちて溜まった汁が悪さをしたのでしょう。ジャッキの錆汁、スライドドアモーターの土台を綺麗にして防錆ワックスを塗布しておきます。

これでサビは防げるはず!

ジャッキを使用した際には綺麗にしてからしまってあげましょう☺️

マフラー外れにくい時は削る!

車検時に他社でマフラー排気漏れの指摘を受けたお客様が

テクニカルオートのご相談くださいました。

リフトアップして下回りを確認してみると、

廃棄漏れ自体は小さなものでしたが

パイプは全体的錆は広がり、センターマフラーとリヤマフラーの接続部も錆でガチガチ…。

ボルトは完全に固着していて、回ってくれなさそうな様子です。

こうなると無理やり回そうとしてもボルトが折れるだけなので、

今回はサンダーを使って削り落とす作戦にしました。

サンダーは火花が飛ぶので、周りの安全確認をしてから保護メガネと手袋を着けて慎重に作業。

ちょっと時間はかかりましたが、なんとかボルトをカットできて、ようやくマフラー同士を分離できました。

その後は取り付け面をきれいに掃除して、新しいマフラーを装着。

新品のボルトとガスケットでしっかり固定し、最後にエンジンをかけて排気漏れがないかチェック。

問題なく仕上がって、作業完了となりました。

やっぱりマフラー交換は「ボルト固着」が一番の山場ですね。

普段からDIYで作業される方も多いと思いますが、サビがひどいと工具だけじゃどうにもならないこともあります。そんなときは今回のようにサンダーを使うのもひとつの手です。

無事に仕上がってお客様にも喜んでいただけたので良かったです。車いじりの参考になれば嬉しいです!