朝晩寒くなり各地の紅葉真っ只中です!
すでに峠では初雪も観測され、
タイヤ交換のご予約を続々といただいている状況です。
いつもタイヤ交換時期には走行中タイヤが外れてしまう事故を無くしたいという思いで
ホイールナットやボルトの締め付けトルクを確認してしっかり締めましょうとお伝え
してきましたが
今回はしっかり締めたはずなのに緩んでしまう原因をいくつか紹介しますね
⑴ ボルト、ナットのネジ山部分の錆


ねじ山の錆によりナットやボルトの摺動が妨げられ
まだ締め付けきれてないのにトルクレンチがカチンと締め付けた合図の音を出してしまい
走行後まもなく緩んでしまったりねじ山のかじりが起き部品交換が必要な事態に繋がってしまいます。
⑵ ハブのセンターの錆
ナットを全て外したのにホイールが外れてこない時はここが錆て膨らみホイールの真ん中の穴に嵌まり込んでいるんです。
何とか外せたとしても取り付ける際に嵌まりきらず中途半端な位置で引っ掛かりナットのトルク的には適切に締め付けたつもりでも走行中にふと嵌まりきった瞬間ナットが締め付け不足の状態になってしまいます。
錆を落としてピカピカにしてあげる事で始めから適切な位置まで嵌まりきることができるんです。

⑶ ホンダ車、トヨタ車のナット間違い
これは一般的なテーパーナットと呼ばれるもの
トヨタの純正アルミホイールに多く使われているナット
ホンダの純正ホイール(アルミホイールでもスチールホイールでも)に多く使われているナット

3種類のナットを比較してみるとホイールと接する部分の形状がそれぞれ異なっているのがわかりますよね

使用するホイールに適したナットを使用しないと接地面積不足になってしまいナットの緩みやホイール側へのダメージを引き起こすことに繋がってしまいますので注意が必要です。
こんなに色々と気をつけてもナットやボルトが緩んでしまった時
車は音を出して私たちに教えてくれます。
音が聞こえるタイミングとしては、発進時や発進後数秒間、段差通過時やハンドルをきった時、減速時や停車直前と不特定なんですが
いかにも何かが緩んでいそうなカタカタ、コトコト音
タイヤの回転周期に合わせるようにキッキッキッという高めの音
同じくタイヤ回転周期に合わせてギュッギュッという低めの軋み音
タイヤ交換後にこんな音が聞こえたら又は聞こえた気がしたら
ナットの締め付けチェックを必ず行ってください