塗装の工程(水研ぎ)大変だけど楽しく!!

今も昔も変わらず塗装の仕事の中で大事な水研ぎ。

サーフェサーの小さな波をパットを使って水研ぎをすることできれいに平らに波をとってくれます。

塗装の仕上がりが良くも悪くもなるも、この水研ぎの作業に掛かっています‼️

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昭和48年!

私がまだ塗装の見習い時代のお話です。

新車の色替えの全塗装・乗用車・トラックなど。

下地のペーパかけ全て水研ぎでした。

冬も小さなバケツに入れた冷たい水とタオルを入れ

ふたつ折のペーパとクチャクチャにした600番水研ぎペーパで一所懸命に研ぎました。

↑ こういう平らではない形状のものも、その形に合わせ細部まで研いでいくんです。

 

何台も続けてやると指の指紋が無くなりしまいには血が出てきます。

痛々しく感じますが、本当の話です。

トヨタの車も昔は新車の製造ラインで水研ぎの工程があったようです💡

やはり、きれいに仕上げるためには欠かせない作業だったんですね!

 

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今も変わらず水研ぎ作業は大事だと思って仕事をしています。

ですが、きれいに水研ぎをしたあとの

上塗りがいい仕上がりになる事を想像すると この水研ぎにもやりがいを感じ 楽しんで作業させてもらってます。

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アルファロメオの調色

先日お預かりしたアルファロメオ🚙

とても珍しく綺麗なそのお色には、目を惹かれてしまいます✨

 

正面がキラキラゴールド

斜め透かしが薄いグレーの

透けた曇り空のような色の調色です。

この3つ、角度によって、色が変化し見え方が変わります。

 

特殊な色なので、データーがありません。

1番近い色見本の中から選んで見ました📖

 

実際に見本に合わせ調色した色を

塗り板に塗って見ると、かなり色が薄くて白いです。

 

はい、ここからは楽しい調色の始まり👍

頭の中で考えイメージ通りに行くかどうか、ワクワクです‼️

 

まずは、調色するために原色を選んでいきます。

黒・赤・グリーンなどを用意して

その中から自分の長年の勘で入れる量が決まります。

 

色がだんだん変化し、明るくなったり黒くなったり。

この塗り板たちからわかると思います。

 

午前中に合わせた塗り板を並べてみました。

実際に合わせた塗り板は、この3倍ぐらいの量です。

ピッタリの色にするためには、調色 → 塗り板に塗装してチェック!という工程を

何度も繰り返していくのです☝️

だんだん近づいて、あと一歩!!という段階まで来た時、

調整するための色を入れすぎてしまうと 今度は元に戻すのが大変だったり😅

 

そんなこんなで、最後に色が合った塗り板を西陽を背中にしてみてみました。

赤くもなく黒くもなく、いい感じになりました。

これでOKです🙆

インプレッサ ボンネットの小さな傷塗装

ボンネットに出来てしまった小さな傷。

 

 

飛石でついてしまった傷でしょうか?

 

こんな小さな傷ならその部分だけの小範囲の塗装で良いから、安く直らないかな! …と思ってしまうところですが、

この車の色は『3コートパール』という種類のカラーで、ボンネットフード1枚の塗装が必要となります。

 

パール色の場合、色味を合わせてもその上に重ねるパールのキラキラ具合が違うと全体の色の見え方も変わってしまいます。

パールを重ねる範囲が狭ければ狭いほど、その部分にキラキラが集中してしまうので、塗装を行った箇所がいかにも『ここを直しました!』と分かってしまうのです。

 

そのため、ある程度広い範囲での塗装が必要となるのです。

 

本来ならボンネットだけではなく、隣接するパーツにも ぼかし を入れてきれいに色を合わせる作業が必要となるところですが、ここは職人技💪

今回はお客様のご負担を最小限にするため、隣接するパーツ(フェンダー)にはぼかしを入れず

ボンネットのみを塗装する方法で安価に行う事にしました。

 

▼まずは傷の部位を修理

▼UVサーフェーサーで下地を作り

 

▼そしてボンネットを1枚塗装。

 

実は、この車両に使われている

スバルの3コートパールは、

白の色が少し黄色っぽく、色味をピタッと合わせるのにはとても繊細な調色が必要で、

その上、パールが密集しているカラーの為、

分からないように塗るには、なかなか難しい色なんですよ〜☝️👀

 

塗装やさん、さすがです!!

今回も上手くきれいに仕上がりました😊👍✨

スポイラーが付いたバンパーの修理方法

リヤ修理でお預かりしたハリアー🚗

 

修理の際、リヤバンパーを車体から取り外して塗装を行いますが

バンパーにはスポイラーが付いている状態でした。

 

 

 

スポイラーごと塗装をしてしまうとバンパーと密着している縁のゴム部分がくっついてしまう為

バンパーとスポイラーを更に別々にしていきます。

 

この作業…簡単なように思いますが

スポイラーについている両面テープは粘着が強力で中々剥がれてくれません😭

バンパーから取り外した後も、スポイラー裏には両面テープがベッタリとくっついている状態。

 

 

これが中途半端に残っている状態ですと、新しい両面テープを貼った際に

粘着力が半減してしまう為、ここはしっかりと綺麗に外していきます。

この作業が本当に大変💦 ですが気合で💪😤

 

バラバラになった後は、それぞれの傷を修復して塗装!

 

▼リヤバンパー

 

▼スポイラー

 

▼リヤフェンダー

塗装後は、バンパーとスポイラーを元の状態に戻していきます。

 

まずは新しい両面テープをスポイラーに貼り付け。

 

両面テープの始まり部分は少し剥がしておく一工夫を☝️👨‍🏫

 

 

バンパーにスポイラーを乗せ、位置を確認し固定。

 

そして固定位置を決めてから、両面テープの保護シールをいっぺんに剥がして接着。

力を掛けて密着性を高めます。

 

そして最終的な仕上げへ

車体にバンパーを取り付けしていきます!

 

塗装のために、外していたテールランプの固定もして🔩

 

完成〜🙌🏻😆

一つ一つの工程を丁寧に行なっています♬

BMW Z4サイドスポイラ修理

BMWのサイドスポイラー
傷がついてしまったので直したいというお客様。

実は、以前にもご来店いただき、
修理でお預かりしたことのある車両でした。

修理方法や金額等、ご説明はしましたが、
あまり詳しく色んな説明は聞かず、
かなりの信頼感でお任せいただきました。

なんという嬉しいご依頼でしょう!

サイドスポイラを外して変形している箇所を熱でかけ直していきます!

パテで形を作りサフェーサーを塗布して塗装です!

塗装後ピカピカです!

組み付けして納車です!

お客様、喜んでくれるかな😊

クリップは再使用出来たので、部品も発生せず良かったです😊

お任せいただき、ありがとうございます!!

車両の部品持ち込み 塗装

車両につく部品を、単品でお持ち込み。

同じものを何台分?

全部、同じ色にと、

塗装のご依頼です。

▼これ!

なにこれ~~~~~~(笑)

宙に浮いてる‼️

この、黒く塗られている、

クルクル回っている物は

何のどこの部品!?

実はこれ!

乗用車ではなく、働く車❗

高所作業車の、

普段は目にしないような、こんな部品も

お預かりすることがあるんです😊

高所作業車をレンタルしている会社からのご依頼でした❗

こっそりだけど、高いところで働く作業員さんのお役に立てたことになるのかな✨

電気屋さんかな、電話屋さんかな、

それとも清掃屋さんかな、がんばれ~✨

パーツ塗装 これ、なぁんだ⁉️

今週末までに、何とか仕上げて欲しいとのご依頼でお預かりしてます このパーツ。

下地処理を終わらせて、

これから、塗装を行います!

全部で、何個だ?

1,2,3…

👱‍♀️7個。 これ、なに?

何この変な形。

どこのパーツ???

👨‍🦱教えない。

出来上がってから教えてあげる

😁😁😁

👱‍♀️え〜〜〜〜〜〜〜〜😩

まぁ、まぁ、いいからいいから。

先ずは黒から。

まだ、一色しか塗ってないけどね。

つぎは、紫。

これから、何色か使うよ。

終わったら教えてあげるから、

またおいで〜〜👋

結局、教えてくれないの。

・・・😳気になる。

セリカ全塗装途中経過

最初に見積もりに来社された時の写真です!

まだ雪が残ってる時期でした

全塗装をするために、

事前に打ち合わせの上

外せる部品は外して、きれいに仕上げます😃✨🚙✨

先ずは………と、

サイドガーニッシュを外してビックリ!

錆びてるよーー( ´ ▽ ` )💦

腐食がすすんで、穴が開いています‼️

前側も、後ろ側も…

やはり腐食は、端々から進んでいきます。

隠れていて、全然わからなかったからなぁ😭

よし、じゃあ、次は………と、

フロントガラスを外してビックリ‼️

(´⊙ω⊙`)

錆びてるよーー( ´ ▽ ` )💦

よし‼️ これは錆び修理✨💪🏻

追加ですね!

せっかくね、全部きれいにするのにこれではかわいそう😭

もう、勝手にやっちゃいます。

もちろん料金はサービスで🖐

まずは錆びているところをカット

Σ(-᷅_-᷄๑)‼️

コレは……‼️

切った中も錆びてます( ´ ▽ ` )💦

よぉし!

最初の予定よりちょっと時間かかるけど、待ってて!!!!

綺麗に直すからねーー(^.^)

車の人気カラー 3コートパール

自動車のカラー🚗🚙🚕

車の色は白、黒、シルバー、赤、青、黄色など沢山ありますが、実は車種によってみんな微妙に違います。

例えば、一口に『白』と言っても、

絵の具のような白、

キラキラした白、

クリームっぽい白、

青っぽい白、などなど、様々です。

また、もっと細かく言えば、

同じ車種でも一台一台、個体差で違っています。

そんな、車の塗装の色についてのお話です。


3コートパール塗装


車の色では今も昔も人気な、3コートパール。

最近の3コートパールは、

昔とはまた ひと味違い、

光の当たり方により

赤くキラキラ、青くキラキラ✨👀

塗料の中に混ぜてあるガラスフレークが赤や青にキラキラに見えるようなパール色が増えています。

カッコいいのは良いのですが、

修理する時は技が必要✨💪🏻✨

塗装をする時の塗り重ねる回数によって微妙に色が違ってしまうため、車体の色と合わせるためにはとても繊細な技術が必要なのです。

この車に使用している色は、新車の状態からドアを開けた内側(車体側やドアの裏側)は白っぽく、外側(ドアの表面)は黄色っぽく見えます。

何故! 内側と外側で色が違って見えるのか???

車体側と外装パネルとで塗り重ねる回数が違うからです☝✴

外側はパールがしっかり掛かっていますが、内側はパールが少ないため、色が違って見えるのです。

私達は、この様な微妙な違いもちゃんと元に戻すために、車からドアを取り外してバラバラにした状態で、ドアの裏、表、車体側、と 塗り分けているのです。

色を合わせて作ること、

ボディに合わせて塗装すること、

どれも簡単で単純なものではなく、

長年培った、

経験から得た職人の技なのです。

塗装の仕上がり✨ 隠れた仕事

塗装を行う際、毎回大活躍の塗装ブース。

ここは塗装をする明るい部屋…というだけの場所ではないんですよ。

塗装ブースの役割

塗装ブースは、車に塗装をした後、高温で乾燥させるだけではなく、

塗装中には発生している空気中の塵や埃、余分な塗装ミストを集めてくれるという

スゴい仕事をしてくれる所なんです。

↑吸い込む力が強力なので、ウエスをひらりと落とすと床に貼り付きます。

塗装ブースの集塵機

では、この大きな掃除機のような集塵機の中で、集められたごみは一体どうなっているのでしょう?

実は、床下や天井の網の奥に、大量のフィルターが何重にもなって付いているのです。

集塵機の管理

この集塵機の中に設置されているフィルターは、

年に数回、掃除されたり交換されたりします。その作業は、業者さんではなく自分達で!

このように、自分達で掃除しながら目で見て点検することで、ブースの集塵の状態もわかり、均一に空気が流れているか、きちんとゴミを集めてくれているか把握することができます。

車の修理において、美しさの仕上げとなる塗装の工程。

そこには、直す・塗るの技術だけではなく、こうした隠れた大事なお仕事も存在するんですね!