やりがいのあるお仕事!

右後方損傷のカルディナをお預かりしました。

 

リヤのバンパーは損傷状態を確認する為に外していますが

フェンダーの形がいびつにベコベコ凹んでしまっています。

 

 

これだけ凹みや変形がある場合

『フェンダー交換』という判断になります。

 

当初の見積りも『交換』で作成していました❗️

 

ですが…。

いざ部品の注文をしようとすると、この部分のパーツが【廃盤】になっているとの情報が😱💥ガーン

 

それならば‼️

とエコパーツを調べて見ることに🔍👀

 

この部分のパーツは車体に溶接で取付けてある為

他のネジで止めるようなパーツのように簡単に取り外しも出来ず

通常は販売される物ではありません。

 

交換したい!けど部品が手配出来ない!と言った状況だった為

いつもお世話になっている部品屋さんに相談。

 

この位置でカッティングしてほしいと言うイメージを伝えて✌️😄

 

担当の方も全力を尽くしてくれましたが…

残念ながらこちらも良品は無かったようです💦

 

 

それならどうしよう??🤔とスタッフ同士で打ち合わせをしました。

 

…手配が出来ないなら直すしかないっ!!!✨

と満場一致で修理をする事に決定 🎉

 

 

損傷状態を近くでよ〜く見てみるとフェンダーが切れていたり、折れていたり…

内側のホイールハウスにも大きな変形がありました。

 

まずは、板金作業で形を元に戻してあげるところからスタート🔧

 

形を整え終わると、バンパーを取り付けする為の部品(ブラケット)を付け

何度も何度も微調整を繰り返します。

少しでもズレてしまうと、バンパーの取り付けが上手くいかなかったり

フェンダーとバンパーとの隙間が均一では無かったり…と見栄えが悪くなってしまう原因にも☝️

 

下地処理前の段階でもパテをつけると厚みも変わってくるので

ここでも少しずつ調整を加えながら👍

 

 

錆が発生しないようにする処置も入念に!!

 

最後に塗装 → 組み付けをして、このように🤗

 

 

凄くやりがいのあるお仕事でした🎵

ノア クォーターパネルの板金塗装

右リヤ損傷により、ガラスも割れてしまったお車🚗

 

リヤゲートとガラスは新しい物へ交換となりますが

クォーターパネル上部の角は板金が必要となります。

 

角の部分は固いため、

板金で凹みを出すのは、容易ではありません。

 

👇反対側のパネルの形をご覧下さい

 

パネルの構成は、鉄板1枚から形成された物ではありません。

ちょうどコーナーの部分ということもありますが

外側と内側とのパネルが複雑に組み合わさって形成されています。

角の部分が、小範囲ながらも強くガツーンと当たってしまったことにより、

組み合わさっている内側のパネルまで変形してしまうほど、クォーターの角が潰れていました。

 

硬く出にくい場所と状態でしたが、板金屋さんが上手に小範囲で形を出してくれました👇

 

板金が上手くいくと、パテをつける範囲も

小範囲で済みます。

 

付けたパテは極力薄く少なくなるよう、

研いで形を整えます。

パテの後は塗布したサフェーサーを研いで、

塗装前の準備。

 

 

そして塗装✨

 

 

リヤゲートも同時に塗装をしていたので、

ガラスを入れて、

組み付けをしてボディ修復完成👏🎉

 

この後は、洗車をし『トヨタマーク』の貼り付け、ナンバーも再封印をして、

そしてお客様の元へ🤗

 

ご満足頂けたら嬉しいです♬

 

ありがとうございました。

エブリィ クォーターパネルの修理 ~塗装編~

先週、ハンダの引き出し板金を紹介したエブリィのクォーターパネル こちらの記事✏

今日はその続きで、塗装やさんへ移動🏃‍♂️

 

板金やさん、素晴らしい✨

板金の技術で車の形状をきれいに戻し、きちーんとラインが出ています。

パテでゴマかす必要はない最高の仕上がりです✨

UVの仕上げパテ1回で形が出来ました。

 

板金屋さんの素晴らしい技術が一番わかるのが塗装屋さん✨

仕上がってしまうと見えなくなってしまう部分なので、中古車販売などでは、この板金技術をパテでごまかしていることもよくある話。錆や凹みが隠されているのを分からずに後から残念💦ということも。

 

板金技術が良い仕上がりだと、

その後の塗装に至る工程も早く、美しく、

更にはお客様に戻った後も良い状態が長続き!と、全てが上手くいきます。

今回も『板金100点◎』と

塗装屋さんから満点が出ました👍☺

 

▼塗装前の下地処理

プライマーで剥き出しになった鉄板を覆い、UVパテで仕上がりのラインを整えます。

 

サーフェーサーを塗布し、塗装範囲も塗る準備😉

 

クイックベースで塗装前の下準備は完了!

 

▼最後に、塗装。

 

個人的にですが、もし私も自分の車が今回のようにクォーターに損傷を受けてしまった場合、

クォーターの交換ではなく、

迷わず『板金修理』を選択します。

可能な限りクォーターは板金で!

因みにクォーター交換をすると、『修復歴あり』『事故車』扱いとなります💀

 

板金と塗装両方の技術が伴ってこそですので、もし皆さんがどこかへ修理を依頼する時は、なぜ、どのように、というしっかりした説明ができるところにお願いしましょう✨

エブリィ クォーターパネル板金修理 ~板金編~

追突事故でリヤゲートが押され、

クォーター(リヤフェンダー)が大きく変形している

スズキのワンボックス エブリィ🚙

 

 

リヤゲートは、真後ろからの衝撃で全体にゆがみが大きく

交換となる為、新品の部品を手配します。

クォーターの損傷範囲も広く、車両販売店などでは「交換」と言われてしまう状態です。

『交換』と判断することは出来ますが、

テクニカルオートでは、損傷を受けた場所と状態を確認したうえ、

車にとって良い方法を選択し、出来る限り板金技術にて修理をしています。

 

👩🏻‍🦱『ディーラーで交換しなきゃだめって言ってるのに、板金で大丈夫なのぉ?

後から変にならない?😟🤔?

交換して欲しいんですけど✋』

 

🧑🏻‍🔧「奥さん、ソレダメ~✖✋」

 

クォーターを交換するには

ボディの一部をカットして溶接で繋ぎ合わせる必要があります。

クォーターを新しいパネルに交換した直後は良いのですが、

溶接の際、鉄が溶けるほどの高温で繋ぎ合わせる為、

熱により鉄の性質が変化して、将来的に錆発生の原因となってしまいます。

しかも、修復歴あり(完全な事故車扱い)となってしまいます。

 

きっとまだまだ長く乗りたい予定の大切な車のはず!

錆のリスクはできるだけ避けたいです。

 

いずれにしても修理に関する技術としてはプロです!ご安心を✨💪

 

 

◆車修理は作業前の確認から◆

まずは損傷のあるリヤゲートを取り外し、

新しいリヤゲートパネルを取り付けた状態で

クォーターの損傷具合がどの程度なのか変形具合を確認!

 

 

クォーターの縦のラインが弓形に押されて

膨らんでいるのがわかります。

▼▼▼

 ▼ちょっと角度を変えてみるとこんな感じ

 

このラインは綺麗にお直しする必要があります。

◆クォーター板金に進みます◆

まずは、バックピラーとクォーターを

無理のない程度に 少しずつ車体後方に引っ張る作業!

このような修理の時には半田を使用して引出し板金をします。

鉄を溶かさず、鉄と工具を溶かした半田を用いて接着し、

複数回に分けて引っ張り出す修理方法です。

 

以前、茨城から北海道まではるばると来ていただいた

板金の巨匠!高田さんが「鉄と仲良くなれ!」と言っていました。

高田さんに教えて頂いた、鉄(車体)にやさしい技術が大活躍しています!

 

鉄板が薄いので慎重に!!
何度もラインを確認しながら進めていきます。

 

 

かなり良い感じに仕上がりました!

 

▼真後ろから撮った写真を見比べてみると、その変化がわかります。

膨らんでいたところが、引っ込んでスリムに♫

ピッタリ納まっています。

 

▼真横から見ると

 

この後は、塗装屋さんの出番です😊

 

塗装前の下地づくり ~ 塗装作業 に続く…

  NEXT ⇛

車が長持ちする修理方法とは

今年2台目の大きい〜板金修理がありました。

前回はキャラバンのクォーター全面の板金でした。

👉キャラバン板金のブログ

今回は❗️

ハイエースの約3分の1の面接を板金で直します。

この広い範囲の損傷。

一般的には、お金はかかるけど作業的にも手っ取り早く簡単で綺麗な、クォーターパネル交換を勧められる事がほとんどですが、

この損傷はまだ修理が可能‼️

キャラバンの時と同様、

クォーターパネルは修理ができるものなら修理をした方が、この車の数年後を考えると絶対に良いのです。

溶接をしてしまうと、たとえ防錆剤をふんだんに塗布しても、溶接をして焼けてしまった鉄板の裏側から錆が出てしまう恐れがあるからです。

この車両は、就労支援を行う企業で沢山の人を乗せて毎日走る大切な車。

出来るだけ長持ちさせてあげられる方法で修理してあげたいです。

損傷の状態を出来る限り板金で元の位置、元の形に戻してあげて、錆び難くするプライマー処理をしてから、最終的に表面に出る仕上げとなるパテ付けをしていきます。

最初は広い範囲でパテを乗せていき、

このパテを、薄くきれいに付ける為に使うのがこのアイテム。

作業者が一番使いやすい様に材質、弾力、長さ、厚みなどを考えオリジナルに作った世界で1本のサシです。

パテ付けは、職人技。

広い面積ほど技術と経験が必要です。

と言っても、小さい面積でも美しく仕上げるには結構難しい作業なんですけどね!

要するに、誰でも簡単に出来るものでは無いということです😁💦

パテもその後の下地処理もきちんとひとつずつ丁寧に仕上げ、

塗装をして

し仕上がりはこの通り!

多少、パネルの表面に波が出ることもありますが、出たとしてもその波は微細なため、お客様にとってはよくわからないと言われることも多く、予想以上にきれいに仕上がったと喜ばれます。

お客様の使用方法を考え、この車を長くきれいに乗ってもらえる為に選んだ修理方法です。

今回パテ付け作業しました自分が、自分の車を直すとしたら、やはりこの方法を選びます!