スパークプラグ エンジン不調

エンジン警告灯が点灯したというスズキアルトが入庫しました。

 

着いたり消えたりの症状で、

入庫時は消灯していましたが、念のためコンピュータ診断機を車両に接続…。

【第一気筒失火】の過去コードあり。

なので、スパークプラグを外して見てみると、ハッキリと色の違いが‼️

 

プラグがその焼け色でエンジンの調子を教えてくれています。

診断機なんか無かった時代から、整備士は直接プラグを目視で確認して状態を判断してきました。

最近は白金やイリジウムのスパークプラグを使用している車両も多く、そのプラグを使用している場合は交換の基準とされる走行距離に達していない場合は点検を省略できるようになったため、車検時も点検が省略されることも多くなりました。

ノーマルのプラグと違って確認するのにひと手間必要な場合が多いせいもあると思います。

 

でも、ついつい、外して見ちゃいます(笑)

 

 

整備士としての基本的な確認がクセになっているんですね。

だってね、プラグ自体は長持ちしても、プラグホールにオイルが溜まっていたりしてもわからないですもんね。

 

本当に大丈夫かどうかも、

見ないと なーんか気になって、

ついつい…(笑)

エンジン警告灯点灯 原因は?

最近車検が終わったばかりの車両。

戻ってきてすぐは普通に走っていたのに、エンジンの警告灯が点灯⁉️

点いたチェックランプの形は

👇これでした

車検では、警告灯が点灯している状態では合格しないので、点検が悪いわけでは無いと思うのですが、一体車に何が起こったのか?


コンピュータ故障診断


自動車の故障で、特にチェックランプが点灯している時は、そのランプを点灯させた時にどの様なエラーが起こったのか、コンピュータに記録されている事が多いのです。

エンジンのチェックランプが点灯している時は、センサーの故障という事が最も多いのですが、エンジンの不具合に繋がることも考えられるため簡単には放置できません。

コンピュータ診断機を車につないで、確認してみると…。

故障コードが沢山……😵

色んな箇所についてのエラーが何個も記録されていました。

その内容を読み取り、原因を突き止めるのが『診断士』の腕の見せどころです。


警告灯点灯の原因を特定


もしかして、とボンネットを開け。

これか?と、確認したのは

スパークプラグです。

自動車にはスパークプラグを3〜4本使用しているので全部のプラグを確認。

『これだ!!』

右側の写真の赤い矢印の部分、スパークプラグの先端にある、白い四角い物が無くなっているのが分かりますか?

ここが取れてしまって、プラグホールの中に置いてけぼりになっていました。

車検の時に、スパークプラグも取り替えておくと良かったですね。

大ごとにならなくて良かった。

全部のプラグを新品に取り替え、車に不具合が起こらないか確認して、作業は終了。

エンジンが掛かり難くなった時に、一所懸命エンジンを掛けようとして、色んな箇所のエラーコードが残ったと考えられます。


車でおかしいなと思ったら


車検や定期点検、一般整備において、予測整備や安心整備をしてしまえば良いのかもしれませんが、予算的にもなかなか全部とはいかないものです。

点検の時に大丈夫でも、後から変なタイミングで不具合が起こってしまうこともありますので、おかしいな?と思った時は、直ぐに点検してもらう様にしましょう😊✨

エンジン警告灯 O2センサー

『メーターのところに、

ランプが点いたんですけど……。』

エンジン警告灯

エンジンのチェックランプです。

メーターパネルの中で光る警告灯は、

赤・黄色・青と、信号機のように🚥色で重要度が分かれて表示されます。

エンジンチェックランプは、黄色(オレンジ) なので、これは、

『早めに点検してもらいましょう』の合図です。

ということで!!

コンピュータ診断

車体に直接繋いで、この機械の中にあるコンピュータが、車両の不具合をスキャンしていきます。

今の車は、多かれ少なかれコンピュータ制御されているので、車に不具合があると、車両側で何のエラーか痕跡を残すようになっています。

診断結果は、

O2センサー

オー・ツー・センサー と読みます。

O2 ??

ん? 理科で聞いたことがある。

オーツーって何だっけ?

正解は! 酸素です。

車から排出されるガスの中の酸素濃度を測るセンサーだからO2センサー。

どこについているかというと、

マフラーにくっついているんです。

車体の底に付いていて、マフラーと同じく、サビの被害はどうしても多くなってしまうO2センサー。

壊れてしまったからと言って、直ぐに症状が現れることは少ないのですが、

センサーが壊れてしまうと、

エンジン内部で燃料の噴射量を調整出来なくなるので、エンジンの動き自体に不具合を起こしてしまいます。

また、車検でもチェックランプが点灯している状態では不適合となってしまいます。

外してみるとこんな状態。

新品と比べると、腐食の具合がよくわかります。

エンジン警告灯が点灯した時は、

走行していて明らかにガクガクブルブルするようでなければ、慌てなくて大丈夫ですので、仕事の帰りにでもお立ち寄りくださいね。

すぐに点検します👍✨