エンジン不始動になる原因は?

これまで問題無くエンジンが始動出来ているお車も

突然 掛からなくなって焦ったという経験はありませんか?

 

エンジン不始動の原因にも色々ありますが

先日お預かりしたお車は少し特殊なケースでした。

 

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いつも通り朝、車のエンジンを掛けて出勤されたそうですが

一日の仕事が終わりご帰宅される時には エンジンが掛からない状況だったそうです。

その日はジャンピングしてご帰宅出来たようですが

翌日の朝にも同じような症状が見られ、再度ジャンピング作業を行って

テクニカルオートまでご来社下さいました。

 

到着された時に各部点検を行いましたが、バッテリー状態も発電も共に良好 🙆‍♀️

エンジンを掛けたままヘッドライトや室内灯エアコンなど全てつけた状態で

負荷をかけて見ても電圧も下がることは無く良好でした。

 

ただ、何度もバッテリーが上がってしまう状況は正常とは言えません❌

 

一度お預かりをし、じっくりと点検させてもらうことに🔍

 

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ですが、これだけバッテリーが上がってしまう症状があったお車も

不思議なことにお預かりしてから数日間は、絶好調にエンジンが掛かるのです👀!!

 

🙍‍♂️変だなぁ…?

 

と思いながらも、お客様に様子を見て乗って頂くお話をした直後💥

 

なんと!!症状が出ました!!

本当に不思議です🤔

 

バッテリーが古かった事もあり、性能の問題だと判断をし

本体をお取り替えさせて頂くことにしました🔧

 

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交換後は調子が良い♫

…はずでしたが、 1週間後にまた同じような症状が…😱

交換したはずのバッテリー🔋も充電量が極端に少なくなっています。

 

『これは何かがおかしい‼️』

 

関係する箇所を一つずつ調べる為に、再度お預かり。

 

やっと見つけた原因はこの箱の中にありました。

▼蓋を開けた状態です。

こちらの『リレー』が悪さをしていました。

 

ボックスから抜き取って、リレーそのものを分解してみると

焦げている箇所と中心部には 焦げのススらしきものが。

電気が流れると、この鉄部分が接点となり

反対側の鉄部分とくっつく・離れるという動作で電気の動きをつけているのですが

この スス のような物も影響し、電気が流れっぱなしとなっていた様子です。

 

なるほど💡

リレーの通電が原因で、エンジンを掛けていない間も

エアコンのコンプレッサーが常に作動してしまい

バッテリー上がりへと繋がっていたのですね☝️

その後、リレーは新しい物に交換。

エンジンは絶好調に掛かるようになりました😊

オルタネーター凍結 ルークス・パレット・ワゴンR

車がオカシイ! 起きた症状は

①エンジンスターターを使用してエンジンを掛けたが、掛からなかった

②手動でエンジンを掛けると、とりあえず掛かったけどバッテリーのマークが点いた

③焦げ臭いようなにおいがした

④走っていると水温計の『H』のマークが何度か点いた

~・・・テクニカルオートに到着。

Σ(゚Д゚) それは大変っ 電話くれたら良かったのに💦

ぎりぎりセーフでした!

もう少しで、エンジンが止まってしまうところでした。

 

 

車が到着して、なんだなんだ?と点検。

ボンネットを開けると・・・

 

ありゃぁぁぁっ ちぎれてる!

これ、熱で焼け切れていますね。

オルタネーターだ。


オルタネーター 凍結


 

原因は、オルタネーターの凍結。

そもそもの原因は、車の構造上の問題かな。

カウル部分の形が、良くない!

 

車のフロントガラスの下側、

ワイパーの付け根あたりについている

黒いカバー。 カウルトップと呼ぶのですが、

ここから、エンジンルーム内に水が落ちる先が

ちょうど、オルタネーター付近。

 

カウルに残った雪が融けて水となって下に落ち、

つららとなり、水の流れた跡が氷の塊となり・・・

やがて、オルタネータそのものを凍結させてしまいます。

▼カウルから流れた水がつららとなっている

▼水の流れた跡が氷となっている

▼氷の塊になっているが、その先も…

▼この先にオルタネーターがあります

 

これで全部、説明がつきます。

①オルタネーターが凍結

②オルタネータ発電不良となり「バッテリーランプ点灯」

③オルタネータでしっかり捕まえられているファンベルトが、エンジン側でクランクシャフトのプーリーが回り続けたことによりベルトが熱で焼けて「焦げ臭い」においがしてベルト切断

④バッテリーに電気が送られなくなり、充電量が足りなくなって、ウォーターポンプが停止

⑤ウォーターポンプが動かないことにより、エンジン冷却水が回らずオーバーヒートの「Hマーク点灯」

 

これ以上走ると、エンジンがオーバーヒートしてしまうか、

その前に電力不足でパワステも効かなくなり、エンジンも止まり・・・ということになっていたかもしれません。

 

或いは、駐車中に完全にバッテリーが上がってしまい、エンジン不始動に。

 

先ずは、ベルトを取り替え、バッテリーを充電。 エンジンの状態も確認。

今後の対策修理としては、カウルトップの接着です。


カウルトップの水漏れ対策


 

この車は、メーカーから出た対策品もついていました。

スポンジのようなものが付いたテープ状のものです。

この時の状態は、潰れてしまって、既に機能せず。

 

きれいに取り払いました

形状が、上部が丸く、下の端は、水が下に落ちるようにまっすぐに。

水が溜まらないよう、流れやすくしたのかもしれませんが、

寒冷地にとっては落ちる先が痛かった!

ここを、車に使用する専用接着剤で頑丈に!!!

カウルを接着してしまいます!!

その代わり、もう、簡単には外せません。

そうそう、外すところじゃないけど・・・

カウルを基に戻し、蓋された状態に戻りました。

これで、水はオルタネータの方に落ちてきません。

 


ワゴンR・パレット・ルークス


この症状が確認できている主な車は

ML21S の スズキ パレット 日産 ルークス

MK23S の スズキ ワゴンR です。

 

ML21S と MK23S の型式の車の方は、

駐車は、車体のフロント側が下向きになる斜め駐車をしていると特に!要注意です。

できるだけ フロントが上向きになるように、

上り坂方向になるように 駐車してください。

 

水の流れが変わるので、オルタネータ直撃を避けられるかもしれません!

エンジンが掛からない!事例

キューブに乗っているお客様から、『エンジンがかからない』と連絡が🤦🏻‍♀️

バッテリーが上がってる様子もなく、スマートキーの電池も替えたばかりで切れてない。。。

なのに、プッシュスタートボタンを押してもACCにもONにもならず、メーターパネルのどこの表示も点きません。

ヘッドライトだけは光ります。

自宅ガレージから引き出さないとならないため、保険のロードサービスを利用して、お客様のご負担なくレッカーを手配しました。

運び込まれたキューブくん。

おかしいなぁ、と思いながら

順を追って調べてみると、

『これだ‼️』

コイツが悪さを😈‼️

▲ステアリングロックユニット

これは非分解の部品です。

中で故障している状態でした。

コイツが壊れるとエンジンがスタート出来ないんだよ〜😫💨

故障事例も多々あるので、気をつけてください!

と、言っても、不具合があって初めてわかることなので、気を付けようがないんですけどね😅

自動車各メーカーそれぞれですが、

これだけ精密な機械が組み合わさって出来ているので、発売されて実際に動かして初めてわかる色々な不具合が、どう〜しても出てしまいます。

しかし、そういった部品の不具合や 特徴のある壊れやすい箇所は、命に関わる不具合でなければリコール対象ともならず、サービスの対象ともならないため、事前の予防が出来ません。

あまり頻繁に起こることではありませんが、

突然の出来事に困らないよう、

任意保険に付帯のロードサービスの確認をしておきましょう!

JAFに入っていなくても、保険のロードサービスで助けてもらえるかもしれません。

ご加入の保険内容があまりよくわからないという方は、保険会社からの案内を持ってきて下されば、わかりやすくご説明しますよ!

勧誘は苦手な私達なので、

ただただお気軽にご相談ください(笑)