車がオカシイ! 起きた症状は
①エンジンスターターを使用してエンジンを掛けたが、掛からなかった
②手動でエンジンを掛けると、とりあえず掛かったけどバッテリーのマークが点いた
③焦げ臭いようなにおいがした
④走っていると水温計の『H』のマークが何度か点いた
~・・・テクニカルオートに到着。
Σ(゚Д゚) それは大変っ 電話くれたら良かったのに💦
ぎりぎりセーフでした!
もう少しで、エンジンが止まってしまうところでした。
車が到着して、なんだなんだ?と点検。
ボンネットを開けると・・・
ありゃぁぁぁっ ちぎれてる!
これ、熱で焼け切れていますね。
オルタネーターだ。
オルタネーター 凍結
原因は、オルタネーターの凍結。
そもそもの原因は、車の構造上の問題かな。
カウル部分の形が、良くない!
車のフロントガラスの下側、
ワイパーの付け根あたりについている
黒いカバー。 カウルトップと呼ぶのですが、
ここから、エンジンルーム内に水が落ちる先が
ちょうど、オルタネーター付近。
カウルに残った雪が融けて水となって下に落ち、
つららとなり、水の流れた跡が氷の塊となり・・・
やがて、オルタネータそのものを凍結させてしまいます。
▼カウルから流れた水がつららとなっている
▼水の流れた跡が氷となっている
▼氷の塊になっているが、その先も…
▼この先にオルタネーターがあります
これで全部、説明がつきます。
①オルタネーターが凍結
②オルタネータ発電不良となり「バッテリーランプ点灯」
③オルタネータでしっかり捕まえられているファンベルトが、エンジン側でクランクシャフトのプーリーが回り続けたことによりベルトが熱で焼けて「焦げ臭い」においがしてベルト切断
④バッテリーに電気が送られなくなり、充電量が足りなくなって、ウォーターポンプが停止
⑤ウォーターポンプが動かないことにより、エンジン冷却水が回らずオーバーヒートの「Hマーク点灯」
これ以上走ると、エンジンがオーバーヒートしてしまうか、
その前に電力不足でパワステも効かなくなり、エンジンも止まり・・・ということになっていたかもしれません。
或いは、駐車中に完全にバッテリーが上がってしまい、エンジン不始動に。
先ずは、ベルトを取り替え、バッテリーを充電。 エンジンの状態も確認。
今後の対策修理としては、カウルトップの接着です。
カウルトップの水漏れ対策
この車は、メーカーから出た対策品もついていました。
スポンジのようなものが付いたテープ状のものです。
この時の状態は、潰れてしまって、既に機能せず。
きれいに取り払いました
形状が、上部が丸く、下の端は、水が下に落ちるようにまっすぐに。
水が溜まらないよう、流れやすくしたのかもしれませんが、
寒冷地にとっては落ちる先が痛かった!
ここを、車に使用する専用接着剤で頑丈に!!!
カウルを接着してしまいます!!
その代わり、もう、簡単には外せません。
そうそう、外すところじゃないけど・・・
カウルを基に戻し、蓋された状態に戻りました。
これで、水はオルタネータの方に落ちてきません。
ワゴンR・パレット・ルークス
この症状が確認できている主な車は
ML21S の スズキ パレット 日産 ルークス
MK23S の スズキ ワゴンR です。
ML21S と MK23S の型式の車の方は、
駐車は、車体のフロント側が下向きになる斜め駐車をしていると特に!要注意です。
できるだけ フロントが上向きになるように、
上り坂方向になるように 駐車してください。
水の流れが変わるので、オルタネータ直撃を避けられるかもしれません!