車検を迎え、整備を進めているエスティマのお客様です。
実家が海の近くなので、たまに潮風を受ける車両です。
タイヤを外し、ブレーキ廻りの分解・点検を行ったところ、
前後左右のブレーキに、錆の影響が大きく発生していました。
このエスティマは、前輪も後輪も、ブレーキパッドとディスクローターを使用している車です。
カタカナで部品名を言われても「よくわからない」という方のために。
☟これが、パッドとローターのイメージ図
ディスクローターを外側と内側から挟み込むようにして
ブレーキパッドで押さえて、車を止めます。
ブレーキパッドを赤い矢印の方向に動かすのが、
キャリパー という部品です。
新品が取り付いた状態ですと、
ローター全面にブレーキパッド全面がきれいに当たるので
ピタッ!と
パッドとローターが100%の効力を発揮します。
▼これが新品のディスクローター
錆の影響を受けると、
このきれいな銀色が、
▼縁から錆びてゴワゴワに。
黄色い部分も錆ですし、
このように縁が錆びてしまうと・・・
この写真のように
そしてブレーキパッドも、これに合わせて削れてしまいます。
この状態でのブレーキの当たり方は、
手で表すと、こんな感じ?
また、ブレーキを動かす部分と説明した「キャリパ」も錆の影響は逃れられず、
キャリパ自体の交換まではしなくても大丈夫でしたが、
肝心なピストン部分に錆が発生して引っ掛かっていました。
ここが錆で固着してしまうと、ブレーキが掛かりっぱなしになってしまったり、
きちんとした動きをしなくなるので危険です。
車検の時は、ブレーキの制動確認だけではなく、
こういった状態を確認して、きちんと清掃・グリスアップを行ったり、
必要に応じて部品を交換しないと今後2年間が心配です。
一度に整備が重なると、費用的な負担も大きくなるので、
車検や点検整備の都度、少しずつ、良い状態を保てたら、
結果的にはトータル的な費用も抑えられることに繋がりますし
長く車を維持することができます。
ちなみに、このエスティマは、車検ごとに必要に応じてメンテナンスをしているため
もう、23万キロ走行しているんですよ✨
エンジンが、年を取ってきたので、あとどのくらい乗れるかなぁ。
長距離も走るので、安全に走行できるように、
そして安価で収まるようにメンテナンスしました😊
年末は現在車検が大変混み合っています。
年明けも混みあうことが予想されますので、車検を控えている方は早めの準備をお勧めします😊