今日は、車の色のお話です。
車の修理をするとき、殆どの修理で塗装が必要になります。
メーカー・車種ごとに基本となる色は機械で作ることができます。
が、実際に車に塗る色は、お預かりした車に合わせて作ります。
では、
“車に合わせて…” は、実際、
車の何に合わせているのでしょう?
実際に車体から、色の見本を取り出します。交換が必要な、損傷を受けているパネルから切り取ってしまうのです!
切り取った鉄板(左)の色に合わせて色を作り、塗り板(右)に試し塗りをして、
色が同じかどうか重ね合わせて確認します。
色を塗って、濡らした状態で、
光に当てたり影にしたり、
正面から横から斜めから
いろんな角度で色を見て、わずかな違いを調整して合わせていきます。
何種類もの色を混ぜ合わせて作るのに、その中の何色を足したら同じ色になるのか。ほんの1滴で色味が変わるのです。
芸術的‼️
太陽が出ていないとなかなか調色できない色もあります。
仕上がりを重視する場合は、特に!
太陽待ちのこともあり、天候により納期が長くなってしまうことも。
カメラに映る色と
人の目で見る色。
カメラや機械の進化はすごいですが、やはり人間の目には、まだまだ!追いつけません。
だから、調色と塗りを上手にできる職人さんが居ると、仕上がりも違和感なく、きれいになるんです。
機械で作った基本色を塗った単品のパーツをただ交換するだけでは、安価ではありますが、時に、色がちぐはぐになってしまうのです。