FRPバンパーの修復 〜作業編〜

前回の続きになります。

 

今度はいよいよ作業💪‼️

 

車体から外したバンパー。

ヒビ割れの感じも意外と複雑で、取り付け部も欠損していました。

 

そして、もう一箇所、塗装が剥がれている部分を発見。

下から突き上げた瞬間にヘッドライトとぶつかってしまったのかなぁ…??

 

ヒビ割れの箇所は、表・裏の両面とも補修していきます。

どちらからスタートするかは、割れの状態を見て決めています💡

 

修復する前に、形がずれてしまわぬようマスキングで固定をして開始❗️

 

補修する箇所全体に、混ぜておいた液剤を塗布して、 繊維の貼り付けです。

 

▼この取り付けの部分も、無くなっていたので新たに生み出しました♬

FRPガラスマットは直角には曲がらないため

表から裏からを合わせるように調整をしながら貼り付けをし、角を付けています。

穴は後で開けますよ〜❗️

 

そして遠赤外線で乾燥。

表面も同様に。

 

ここまで来たら、次はいつもの塗装の工程へ✨

研いで、パテで表面を平らにし、形を整えます。

 

裏からの写真ですが、取り付け部の穴も綺麗に開いて

復元は良い感じになりました👍

 

塗装が完了し、車体に戻してあげたら完成〜👏😊

外れていた網も修正しOK🙆‍♀️

 

お客様にも綺麗になったと喜んで頂くことが出来ました♬

 

 

FRPバンパーの修復 〜材料編〜

冬の穴ボコに落ちてしまいフロントバンパーが破損しているお車のご相談を頂きました。

 

バンパー本体は、取り付け部に亀裂が入っている状態です。

割れている部分のモシャモシャした感じから

素材は「FRP」だとわかります。

 

そして、こちらの網の部分も外れグチャっとなっていました。

 

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〜FRPバンパー修理前の下準備〜

 

そのそもFRPとは?と思う方もいるかもしれません。

過去の記事でも紹介していますが、少しだけおさらい✏️🗒

 

バンパーはプラスチック素材ですが、その種類は様々です。

プラスチックにガラスなどの繊維を混ぜ込む事で

軽さはそのままでも強度が加わった物が出来上がります。

それがFRPと言われるもの❗️

 

▼こちらがその材料(左:主材/右:硬化剤)

中々、味があって良いでしょ〜?📸✨笑

 

サンドーマ(左:主材)は透明で、一見クリアのようにも見えますが

少し茶色味がかってますね。

この液剤2種類を 規定の分量で混ぜ合わせて

ガラス繊維を貼り付けする前の下準備を行います。

 

▼こちらは貼り付けをする、ガラスの繊維

ガラス素材なので、素手✋で触るとチクチクしていて危険ですよ〜⚠️🚨

 

準備が整ったら、いよいよ作業です❗️

月曜日のブログではその過程をご紹介🤗

 

お楽しみに〜🍀

FRPフロントスポイラー修理

昨日はFRPの塗装についてご紹介しました。

今日はFRP素材の修理についてご紹介します。

既にInstagramで修理のBeforeーAfterで投稿しているエアトレックのスポイラーです。

 

バンパーの下に着くハーフスポイラーが冬道で破損してしまい、割れてしまった部分と、欠損してしまった部分がありました。

 

 

樹脂でできているパーツは、繋ぐことは出来ても、欠けて無くなってしまった形状を作成することは出来ません。

が、FRPはガラス繊維の集合体なので、上手に形を整えてあげたら復元することができるのです。

とは言っても、技術を要すること。

昨日紹介した通り塗装も大変です。

普通の樹脂製パーツを直すよりも高額になってしまうのです。

しかし、事前に探してみたリサイクルパーツは全国で見つからず、新品部品も生産終了。

修理を進めることとなりました。


FRPスポイラー修理


 

割れた傷や穴の部分を、お客様ご自身が簡易的に塞いでいましたので取り外します。

 

 

亀裂が入っている部分全体に、塗装面を研ぎ、復元したい形に、スポイラーを固定します。

 

裏から見ると、このような状態です。

 

 

FRP素材を、スポイラーの内側から、

接着結合させます。

先ずは液剤を塗布。

そして、繊維を貼り付けます。

液剤と繊維を密着させ必要部分のみ残してきれいに元の素材と馴染ませます。

固まるまでしっかり乾燥させて、固定していたアルミテープを外します。

 

更に、表側からも塗布し、固めて

 

しっかり固まったところで、形状づくりの仕上げです。研いで、パテで表面を平らにし、形を整えます。

 

スポイラー全体あちこちに傷があったので、せっかくだからみんな綺麗にしてあげました。

 

あとは、昨日と同じ手順の塗装です。

 

いかがでしょう⭐️✨

 

車体に取り付けると!

ほら!

 

 

 

 

 

新品かと思うくらい、

きれいに修復できました✨

 

 

 

FRPボンネット塗装 ハイエース用

ハイエースのボンネットを塗装して欲しいという依頼がありました。

素材はFRPとのこと。

車体色はパールホワイト。

安い料金で塗装してくれる業者は沢山あると思います。が、仕上がり品質について納得がいくかどうかは別問題。

このお客様も、安価な業者に依頼し失敗した経験があるとのことでした。

今回は、納得いく仕上がりになるでしょうか。


FRPは下地が肝心


 

FRPは材質的に、元々の素地の面をきちんと拾ってあげないと、塗装を終えた後にプツプツとした穴が沢山あいてしまいます。

 

特に、裏返した貼り合わせの部分は、素材そのものが出ている部分なので、必ず巣穴があるものなのです。

 

 

ゲルコート仕上げなどと記されていることが多いですが、高価な商品ほど、表面の仕上げは丁寧に施されています。

 

ということで、

巣穴は埋めてしまいます。

巣穴だけが埋まれば良いので、これをまた研ぎ落とし、サーフェーサーで下地処理をします。

 

 

塗装の密着性を高め、表面の滑らかな仕上がりを出すための過程です。仕上がりを美しくするためには、下処理がとても大切なのです。

 

そして、下色として白い塗料を塗った後に、パールを重ね、クリアを塗って、と何重にも重ねてパールホワイトが出来上がります。

 

裏も表もピカピカの仕上がりになったボンネット。

実際に車体に取り付けるのは、ご自身でされるそうです。

気に入っていただけると嬉しいなぁ!😆🎶

 

そうそう、

テクニカルオートの駐車場が区切られ、以前より狭くなってしまいました。

ご来店いただく皆様には、ご不便をお掛けすることがあるかもしれませんが、宜しくお願い致します。

 

 

シビックタイプR FRPボンネット

シビックタイプRのお客様。

1ヶ月程前に、お見積とご相談でご来店くださいました。

取り付けたい社外パーツがあるとのこと。ボンネットの塗装料金と期間は?とのご相談でした。

今回取り付けたいパーツは鉄ではなく、FRPという繊維質の素材です。


Fiber Reinforced Plastics

繊維 強化 プラスチック


GT-RのバンパーもFRPでしたね。

繊維質なので、そのまま塗装をするとどうしても 「す穴」があいてしまいます。

そのため、美しく仕上げるためには、きちんと綺麗に下地処理をしてあげないとなりません。

車をカッコ良くしたい!

お盆のお休みも挟んでしまい、大変お待たせしましたが、お車をお預かりしました。

ダクトの所は塗り分けた方がいいかなぁ?どうしようかなぁ?

車まで、事前に到着していたボンネットを持ってきて、みんなでイメージしてみます。

ダクトのメッシュ部分はどうするかな?

塗り分けの色を着る位置はどうしようかな?

細かく打ち合わせをしました😊

先ずは仮合わせからとなりますが、これから2週間のお預かりです。

出来上がりが楽しみですね!!