塗装ブース内での塗装の様子

板金修理が完了したお車は、塗装へと引き継がれます。

 

広範囲に及んで損傷があると

沢山のパーツの修理と塗装が必要になります。

 

それぞれのお直ししたパーツとボディを

全てブースに入れて

1台分を1度に塗装していきます。

 

塗装範囲以外はビニールや紙で養生をして。

 

養生を行う際のマスキング作業はとても大事!

手際良く、且つ、細かく丁寧に!

 

各パーツがセッティングされています。

 

 

ゴミを付けてしまわないように、

細心の注意をしながら

丁寧に丁寧に仕上げていますよ〜☝️😊

 

ところで、この塗装作業を行うブースや作業場。

毎年行う塗装ブースの点検のほかに、

年に2回、環境測定の点検を実施しています。

先週もちょうど測定に来ていただきました。

体にも害がないよう、チェックするのは重要。

日頃から自分自身も身の回りも、きちんと整えていると、綺麗な仕事ができるんですって!✨

だから、『ちゃんと』を続けています😁

あ、そうだ。

春の健康診断の予約しなくっちゃ〜

いっつも行ってたけど、

呼んだら来てくれるのかなぁ???

塗装につくゴミってこんな感じ

塗装をする時、ブース内で気を使っても

静電気でいつのまにか着いてしまうゴミ‼️

新車のボディにでさえ、よく見ると沢山見つけることが出来ます。

 

塗装をした時に着いてしまったものは、きれいに取り除きます。

丁寧な仕上がりには欠かせないチェックのひとつです。

 

ゴミと言っても、本当に、点!

わかりますか?

わかりやすいように撮りましたが、

アップにすると…これです!

目を凝らし、角度を変えてよく見て、光の加減で、あった!と見つける位の小さな『点』です。

 

大抵、表面に付くだけなので、表面のゴミは簡単に落とすことが出来ます。

 

 

 

こういった、気にするかしないか分からないくらいの、小さな小さなことに、大きく拘るのが、一流と言えるのかもしれない😁

 

せっかく綺麗にするのですから、

きちんとしたコトをしたいですもんね!

 

日産のスクラッチ塗装

 

今日は、日産のスクラッチ塗装についてのご紹介です。

塗装面の1番上に塗装される透明な層が『クリヤー』と呼ばれるものです。

マニキュアで言うと、トップコートのような役割のものです。💅

 

日産で使用しているクリヤーは、

元々は『フッソクリヤー』というものでした。

 

現在は『スクラッチシールドクリヤー』に変わり、性能も進化しています。

 

スクラッチシールドクリヤーは、

洗車傷のような細かい傷がついても、クリヤー自体が復元する特性があるため、勝手に傷が消えていくというスゴイものなんです。

 

このクリヤーは車体に塗ってある分には効力を発揮して素晴らしいものなのですが、

修理をするときは、まぁ〜大変です!

 

順序通りひとつひとつの工程をきちんと仕上げながら、ちゃんとした修理をしないと、綺麗に仕上がりません。

 

塗装を仕上げるのが難しいのですが、その中でも特に、磨きの工程が重要となります。

クリヤーを塗装した後、磨きで仕上げるのですが、磨いたペーパーの目が出やすいので、

最初は2000番という粗さのペーパー(専用の紙ヤスリ)で磨き、

次に、2000番でついたペーパーの目を消すために、3000番(2000番より細かい目)に替えて、更に磨きます。

▲塗装面が黒いため、天井が写り込んでいますが、中央のモヤモヤしたのが、傷跡です。

 

ここでしっかり2000番の目を消さないと、後から何度磨いても、必ずその跡が浮き出て見えてしまうようになります。

 

勝手に復元する特性が逆効果となるのか(?)、磨く摩擦で温まると一時的に傷が消え、冷えるとまた傷がある状態に戻る💧

後から直そうとしても、傷の状態を覚えてしまうのか、何度やってもペーパー目が復元されて出てきます。

そのため、このクリヤーを使用するときは、普通のクリヤーを使用するときの倍の時間が掛かる、技術が必要な塗装のお仕事となります。

 

 

このようにして、しっかりと仕上がった塗装面はとても綺麗で、またその綺麗さを保ちながら復元力を発揮させるようになります。

 

このクリヤーを使用した車の全磨きなんていう作業があったときは、完全に硬化している状態で磨きをかけないとならないので、通常の3倍も5倍も、時間が掛かってしまいます。

 

普段は画期的な効力を発揮している優れものですが、修理やメンテナンスの時は、時間もお金も掛かる高級品なんですよ〜〜😊✨