バンパー亀裂 新品より強い修理

スバル インプレッサ 修理についてのお見積りでした。

割れているのは、バンパーとリップスポイラー。

 

 

結構大きな亀裂です。 バンパーは修理することは出来ますが、

リップスポイラーは交換の方が安いかもしれないし、修理をしたとしても色付きではなくて素材そのものなので艶感が違ってしまいます。

 

純正のバンパーなので、もしかするとリサイクルパーツが見つかるかもしれません。

新品パーツで交換した場合の金額を調べて、

リサイクルパーツが見つかるかどうか、その金額と

修理をした場合の見積額 3つを比較して決めましょう!

 

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全国手配で複数のルートから、在庫の状況を確認しました。

が…残念ながら、そのまま使用できるものは見つかりませんでした。😢

残る選択肢は2つ。

①新品パーツ取替  ②バンパー・スポイラーの修理

修理の方法でもしっかりきれいに直るし、今回は安価で済ませたい!

 

ということで

 

バンパーは、溶接修理をする方法に決定

リップスポイラーは簡易修理とタッチアップを行います。

 

バンパーは取り外しての作業です。

前面 運転席側に大きな亀裂が入っています。

 

ご自身で裏側から固定していたそうです。

バンパー下側の、アンダーカバーが繋がる取付部分が切れてしまっていました。

 

せっかくなので、一緒に直してさしあげましょう!(サービスです)

 

リップスポイラーは裏側から強力~~~~な接着剤で固定するので、外してしまいました。

 

 

先ずは裏側から!

亀裂部分はぴったり合わせた状態で、表側から一度しっかり固定します。

 

 

熱をかけるので硬めのアルミテープを利用します。

 

溶着する繋ぎ目は、削って溝を作り、素材そのもの同士がくっつきやすくなるように加工。

 

そして、このバンパーと同じ素材のスティックを溶かしながら、同一化させます。

高熱で溶かしたときに、炭化しないように窒素を当てながら溶着。

 

裏側の溶着は割れ目に沿って溶着した後、十字になるように補強溶着も忘れずに。

こうすると、縦の力にも横の力にも強くなります。

 

溶着出来たら、表側も 溝を作り。同様に。

 

 

そして、溶着した箇所はもうバンパーと一体化しているので、表面を研いで平らにし、

クッション性のあるバンパーには最適なUVパテとUVサーフェーサーで塗装前の仕上げ。

更に研いで、下地処理を完了させます。

 

 

あとは、車体に合わせて調色した塗料で、見た目が美しくなる範囲で部分塗装を行います。

 

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リップスポイラーも取り付け、リップスポイラーの割れ箇所はタッチアップでお化粧をして完成!

新品パーツ取替の1/3位の金額で済みました!わーい

 

▲修理後

▼修理前

 

修理箇所は、割れる前の素材の耐久性よりも強くなっているので、

修理箇所が避けてくることは考えられません✌✨

もし今回と同様にぶつけたとしたら、修理箇所ではなく、周辺が壊れてしまいます。

 

これで安心ですね!!

よかったよかった😊

モデリスタ エアロ溶接修理

ヴェルファイアのエアロがぱっくり割れてしまったとのご相談がありました。

フロントバンパーに取り着いているスポイラーで、

運転席側の角に近い部分、正面からみるととても気になる状態😭

割れて欠け落ちたパーツは、ピッタリくっつく状態で拾って来た!とのこと。

ナイスです👍

 

これがあれば溶接することは出来ます!

 

こういった部品自体が高額なエアロやバンパーは、是非とも直して使いたい!

が、しかし❗️ 割れている場所の直ぐ近くにはメッキモールが!!😱

修理をするためにはメッキを外さないと溶けてしまいます。

メッキは取り外しの際に割れてしまうリスクがあるので、そうなってしまうとおしまいです!

 

たまたま、綺麗に外れる状態だったため

ここは修理で行けそうです!よしっ👍✨

 

ということで、今回は

樹脂溶接 専用の機械があるので、一般的な修理の仕方ではなく、がっちり直すことができます✨

日本にはまだ数台しかありません。

このシリーズでも、一番すごいやつ。

札幌でこの機械と同じものを持っている会社は知りません(多分無い)

 

スポイラーはバンパーから外して単品の状態に。

スポイラーについているメッキのモールがちょっと邪魔なので取り外して作業します。

 

あれっ!

モールに隠れてて見えなかったけど、横向きにも大きく亀裂が進んでる!

あららら、ここも一緒に直しましょう。

 

モデリスタのエアロ、物により素材が違います。

今回はABS樹脂なので、ABS樹脂の溶接棒を使います。

 

溶接する個所は、溶接棒を溶かして溶着させるために、

素材以外何もついていないように溝を作り、脱脂してふき取り、まわりも一旦塗装を削ってしまいます。

 

👇裏から見たところ

反対側からしっかり固定した状態で、裏からも表からも、同じように溝を作って片側ずつ順番に溶かし込み繋ぎ合わせます。

素材自体を溶着するときは、炭化しないように窒素を当てながら適正な温度でくっつけます。

適正な温度といっても、手を近づけるとすぐにやけどしてしまうくらい高温です。

 

素材を溶かし押しあてたあとは 高温になったコテのような機材で更に馴染ませしっかり溶着。

充分冷ました後、研いで平らにしてしまいます。

しっかりとくっついているかどうかの判断と確認ができます。

間違えて、違う素材をくっつけようとした時には、この段階でペロペロと剥がれてきてしまいます。

同じ素材同士だからしっかりと馴染み、強固になるのです。

 

溶着した後はUVパテを使用!

密着力があり、柔軟性もあり、エアロ修理には最適です👍

ぴったり密着させると同時に、きれいに形を整えることができます。

下地処理をした状態で、塗装へ。

 

 

 

これで安心! きれいに、しっかりと直りました!

 

部品がもう手に入らない時、スポイラー自体が高額な時は、こんな方法で修理することもできます😊

喜んでもらえるといいな😄♫

バンパースポイラー溶接修理

昨日紹介した、ストリームの

リヤバンパースポイラー。

【無限】というブランドメーカーのスポイラーです。

新商品に変わっていくため、当時の同じデザインのスポイラーは、現在生産が終了しています。

〝割れたところを、左右両側直したい〟

外してみると、割れた箇所が左右の2箇所ではなく、

なんと全部で6箇所⁉️👀‼️

修理をするために、付いていた接着剤を取り、周りを研いで溶接の準備。

👇ここは結構すごい

👇ここも大きい

👇色んな所が結構割れてます

割れている部分を溶接するために、少し研いでしまいます。

溶接するためには、ザラザラした表面が良いのです。

一般的にスポイラーの素材に多く使われているのはPPという素材です。

が、この無限のスポイラーは

PPEという素材!

PPをくっつけても、材質が違うので溶着できません。

平らな棒状になった溶接の材料。

同じ素材と適切な幅のものを選びます。

素材により、溶け方や着き方が全然違います。

窒素を当てながら適切な熱をかけて溶着。窒素を当てることにより酸化を防ぎ炭化しなくなるので溶接できるのです。

溶かしながら流し入れた素材を更に、コテのようなもので伸ばして圧着!

この時も、窒素を掛けながら。

裏から、表からと、

両面しっかり繋ぎ止めてからしっかり冷やします。

各箇所、しっかり繋がりました‼️

かなり激しく煽っても、全然割れてきません!これで安心です。

繋いだ箇所全部を、研いで段差をなくし

塗装の下地処理完了。

このようにきれいに

仕上がりました。

👇

黒い部分も傷が入っていたので、ついでに直してあげよう♪

傷を直してから2色の塗装をします。

先に黒を塗装して、黒を隠し

次にシルバーを塗装

完璧です👍👍👍‼️

お客様にお引き渡しの日、

錆も、スポイラーの割れや傷も

すっかりきれいになり

『感動しました!』と言って喜んでいただくことができました😊

天国の奥様も、ニッコリ喜んでくれているかしら?

大切なお車を、私たちにお任せくださいまして、ありがとうございます😊