ヴェルファイア モデリスタスポイラー溶接

最近、多くのお客様からスポイラー修理のご相談を頂いています🙇‍♀️

 

先日のブログでお伝えしました、ヴェルファイアのスポイラー修理に続き

今度は黒色のヴェルファイアのご入庫です。

 

 

フォグランプの下が2箇所 割れている状態でした。

部品その物が20万以上と高価で、

交換するには、かなりの費用が掛かってしまいます。

 

ご家族と相談頂いた上で、今回は修理の方向で決定 🌟

前回とデザインや損傷状態は違いますが、純正オプションであるモデリスタのエアロでABS樹脂素材となります。

 

 

さぁ!!

今回も出来るだけ強度を保てるように

溶接していきますよ〜💪✨

 

バンパーは外した状態で裏と表から両面を溶接。

割れに沿って溶接した後は、十字になるように横にも何本か補強しています。

もしまた同じ箇所に何かが当たったとしても、

縦だけでなく横から斜めからと、バンパーに加わる力が複雑でも強度を保てるように入念に‼️

 

 

溶接後は下地処理から塗装へ。

密着性、柔軟性の高いUVパテを使用します。

綺麗に仕上がったら

最後にエアロを取り付けて…この通り!!!

 

完成〜✨🙌🏻

仕上りも最高 🎶

そして納車時はお天気にも恵まれて最高の納車日和となりました☀️

 

ありがとうございました😊

ヴェルファイア スポイラー割れ

トヨタの純正オプションと言えばモデリスタが思い浮かぶと思いますが、

このスポイラーが割れてしまったと言う依頼が結構きます😰

 

これは割れ過ぎだよなぁ😱😱😱

 

亀裂もちょっと複雑で、範囲も大きい!

横はもうパックリと割れて開いてしまっています

 

 

 

最近の純正のバンパーは素材が再生されたPPが多いですが、PPはある程度柔軟性があります。

ABSはPPより柔軟性が少なく、厚みも少なく、割れやすいと感じています🥶

大抵、大きくパキーーーンと割れています。

 

今回のスポイラー割れ樹脂溶接は、長く大きな溶接となるため、強度を高めて行います‼️

 

 

溶接を行う箇所の周りは、塗料を取り除き

素材そのものを剥き出しにします。

そして、繋ぎ合わせの状態を確認しながら

慎重に固定!

裏返して溝を作り、溶接前下処理をして、

この状態からスタート

 

長ぁぁぁぁぁい溶接を、時間を掛けて。

表側にひっくり返すと、こんな👇

先日のブログでお伝えしました、

取り外せる構造ではないメッキモール!

モール手前ギリギリの範囲で修理を行い、モールは傷めないように保護しました。

 

表の溶接でもしっかりと繋ぎ合わせ、圧着。

溶接した箇所は冷やして固め、

そのあとは表面が滑らかになるように研いで、

形を作ります。

ちなみに先程ゆっくり繋いだ状態は…

スポイラー裏はこれでもかと言わんばかりに補強しました👍👍👍👍

🤗ブラックジャックみたい!

 

縦方向、横方向、捻れなど、

バンパーへの力の加わり方でパクッと剥がれてしまわないように、このように十字に補強するんですよ!

 

さて塗装の準備です。

この段階で、もう仕上がりとなる形はできています。

 

👇塗装をすると👇

 

素晴らしい〜✨

完璧な出来栄えです✨

 

モデリスタのエアロに使われているABS素材は、

修理はできますが、PPのように強靭ではありません。

場合によっては、新品の状態より、やや弱いかもしれません。

従来の直し方に比べると、比較にならない圧倒的な着力ですが、やはり修理をしても割れやすい特徴は変わりません。

 

モデリスタのエアロをつけている皆さん、

ハンドルを切った時に縁石に擦らないように、そして冬道では特に雪や氷の塊、マンホールなどの段差には、くれぐれも気をつけてくださいね!

 

FRPフロントスポイラー修理

昨日はFRPの塗装についてご紹介しました。

今日はFRP素材の修理についてご紹介します。

既にInstagramで修理のBeforeーAfterで投稿しているエアトレックのスポイラーです。

 

バンパーの下に着くハーフスポイラーが冬道で破損してしまい、割れてしまった部分と、欠損してしまった部分がありました。

 

 

樹脂でできているパーツは、繋ぐことは出来ても、欠けて無くなってしまった形状を作成することは出来ません。

が、FRPはガラス繊維の集合体なので、上手に形を整えてあげたら復元することができるのです。

とは言っても、技術を要すること。

昨日紹介した通り塗装も大変です。

普通の樹脂製パーツを直すよりも高額になってしまうのです。

しかし、事前に探してみたリサイクルパーツは全国で見つからず、新品部品も生産終了。

修理を進めることとなりました。


FRPスポイラー修理


 

割れた傷や穴の部分を、お客様ご自身が簡易的に塞いでいましたので取り外します。

 

 

亀裂が入っている部分全体に、塗装面を研ぎ、復元したい形に、スポイラーを固定します。

 

裏から見ると、このような状態です。

 

 

FRP素材を、スポイラーの内側から、

接着結合させます。

先ずは液剤を塗布。

そして、繊維を貼り付けます。

液剤と繊維を密着させ必要部分のみ残してきれいに元の素材と馴染ませます。

固まるまでしっかり乾燥させて、固定していたアルミテープを外します。

 

更に、表側からも塗布し、固めて

 

しっかり固まったところで、形状づくりの仕上げです。研いで、パテで表面を平らにし、形を整えます。

 

スポイラー全体あちこちに傷があったので、せっかくだからみんな綺麗にしてあげました。

 

あとは、昨日と同じ手順の塗装です。

 

いかがでしょう⭐️✨

 

車体に取り付けると!

ほら!

 

 

 

 

 

新品かと思うくらい、

きれいに修復できました✨

 

 

 

モデリスタ エアロ溶接修理

ヴェルファイアのエアロがぱっくり割れてしまったとのご相談がありました。

フロントバンパーに取り着いているスポイラーで、

運転席側の角に近い部分、正面からみるととても気になる状態😭

割れて欠け落ちたパーツは、ピッタリくっつく状態で拾って来た!とのこと。

ナイスです👍

 

これがあれば溶接することは出来ます!

 

こういった部品自体が高額なエアロやバンパーは、是非とも直して使いたい!

が、しかし❗️ 割れている場所の直ぐ近くにはメッキモールが!!😱

修理をするためにはメッキを外さないと溶けてしまいます。

メッキは取り外しの際に割れてしまうリスクがあるので、そうなってしまうとおしまいです!

 

たまたま、綺麗に外れる状態だったため

ここは修理で行けそうです!よしっ👍✨

 

ということで、今回は

樹脂溶接 専用の機械があるので、一般的な修理の仕方ではなく、がっちり直すことができます✨

日本にはまだ数台しかありません。

このシリーズでも、一番すごいやつ。

札幌でこの機械と同じものを持っている会社は知りません(多分無い)

 

スポイラーはバンパーから外して単品の状態に。

スポイラーについているメッキのモールがちょっと邪魔なので取り外して作業します。

 

あれっ!

モールに隠れてて見えなかったけど、横向きにも大きく亀裂が進んでる!

あららら、ここも一緒に直しましょう。

 

モデリスタのエアロ、物により素材が違います。

今回はABS樹脂なので、ABS樹脂の溶接棒を使います。

 

溶接する個所は、溶接棒を溶かして溶着させるために、

素材以外何もついていないように溝を作り、脱脂してふき取り、まわりも一旦塗装を削ってしまいます。

 

👇裏から見たところ

反対側からしっかり固定した状態で、裏からも表からも、同じように溝を作って片側ずつ順番に溶かし込み繋ぎ合わせます。

素材自体を溶着するときは、炭化しないように窒素を当てながら適正な温度でくっつけます。

適正な温度といっても、手を近づけるとすぐにやけどしてしまうくらい高温です。

 

素材を溶かし押しあてたあとは 高温になったコテのような機材で更に馴染ませしっかり溶着。

充分冷ました後、研いで平らにしてしまいます。

しっかりとくっついているかどうかの判断と確認ができます。

間違えて、違う素材をくっつけようとした時には、この段階でペロペロと剥がれてきてしまいます。

同じ素材同士だからしっかりと馴染み、強固になるのです。

 

溶着した後はUVパテを使用!

密着力があり、柔軟性もあり、エアロ修理には最適です👍

ぴったり密着させると同時に、きれいに形を整えることができます。

下地処理をした状態で、塗装へ。

 

 

 

これで安心! きれいに、しっかりと直りました!

 

部品がもう手に入らない時、スポイラー自体が高額な時は、こんな方法で修理することもできます😊

喜んでもらえるといいな😄♫

UVパテ・プラスチック樹脂リペア・鈑金技術 講習会

車の先進安全技術も進歩している昨今、

同時に、車の修理も、日々、進歩しています。

新しい技術と情報を得るため
先日、鈑金塗装技術講習に参加してきました。


◆最新 UVパテ

板金といえば車が傷ついたり凹んだりしてしまった時に直す技術です。

“パテを使う” と聞くと、 『凹んだところをパテで埋めて型を作る???』 とイメージするかもしれませんが
それは、DIYの修理方法。

プロは違います。 状況に応じて色々なパテをうまく使い分け、板金技術にプラスして仕上がりの美しさに活かすのです。

◆UVパテ実演

実際に、新製品を使ってみました。

▼パテを塗布

▼照射して乾燥

今までの熱乾燥パテとは桁違いに乾燥時間が早い!

作業効率だけではなく柔軟性を持った硬さがあるので
衝撃で割れにくい  という特性もあるのです!!

いいね!!👍✨


◆板金技術 ハンダ鈑金

テクニカルオートでも、既に取り入れ、活用している技術です。

改めて、関東から来てくださったハンダ鈑金の師匠!

今回も勉強させて頂きました!

◆鈑金技術実演

ハンダとボンドを使用した修理です。

変形した鉄板を、強力な力で引き 作業が出来ます。

溶接引き作業より鉄板に優しいです。

当社では既に導入していますが本家本元の技術は凄い!

まだまだ向上せねばです!


◆プラスチック樹脂リペア

バンパーなどを修理する際に使用する、リペア材です。
これまでの修理方法でも、できるだけ頑丈に!と工夫を凝らした技術で
バンパーを修復していましたが、どうしても、接着に使用する素材が異なるため
強度が保たれませんでした。

この度、試してきたのは 新しく開発された 樹脂のリペア!!!

◆プラスチック樹脂リペア実演

特殊な工具が必要です。

窒素を使ってかなり強力な接着力のあるリペア!

今まで耐久性の問題でおすすめ出来なかった、
酷い損傷のバンパー修理にも対応出来そうな素晴らしい機械です。

バンパーやエアロ、スポイラーなど
新品で購入すると部品代だけで15万円もするような物が
こういった修理で安価に修復できれば、
きっとお客様も喜ぶだろうなぁ~~!!!


◆練習と社内技術勉強会◆

これから部品交換になるリヤゲートを使って、
板金技術の勉強会です。

▼会社に戻ってから練習する新人稲葉くん^_^

↑ これは、炙り出し鈑金です。

【鉄】と お友達になれば、きれいに戻る!
訓練が必要な技術です。


度々この様な講習に参加させてもらってます。新しい技術や機械でお客様へ提供出来たらいいな〜と思える講習でした。

導入したら、またブログで^_^

😊👍✨