バンパーが割れた時-選択方法

雪が融けて道路の雪もわずかとなりました。

日中は暖かい日もあり、

洗車をして気がつくのが

・バンパーやスポイラーの割れ

・タイヤハウス廻りの錆

・ボディに付着した鉄粉

・その他、去年までは無かったハズの傷や凹み

などなど・・・。

最近多く相談を受けるのは、バンパーの割れ補修と、リヤフェンダーの錆です。

 

先週、バンパーの割れについて、補修方法と耐久性に関する質問が多かったので

改めて!ご説明しますね。

 

バンパーやスポイラーが割れたとき

選択肢は大きく分けて3つ。

① 新品のパーツに取り替える

② 中古で同色のパーツを探して取り替える

③ 修理・塗装する

 

修理できるかどうかの判断としては、

割れてしまったパーツが、元通りの形に戻るくらいに、欠損個所は見られないこと。

つまり、割れて穴が開いてしまった場合、そこが埋まるピースを持っていなければアウト。

ただし、FRPというガラス繊維が結集した素材であれば、修理は可能。 それ以外は不可となります。

 

 

次に、修理ができたとしても、パーツの交換と料金の比較をしたとき、

どの方法が一番安価か、或いは、どの方法を選択するのが良いのか、という判断です。

 

 

実際に、新品パーツが思ったより安くて、修理するのとそんなに金額違わない!なんてこともありますし、

中古で同じ色のパーツが見つかったら、それを交換した方が安い金額で収まる!なんてこともあります。

 

だけど確認してみたら、純正のパーツが生産終了、中古のパーツも見つからない😭

そんな時は、「修理」という選択になります。

が!!充分な耐久性のある修理をしないと、また冬を越したときに同じ場所が同じ状態になっていることもあります。

一時的な満足感の修理方法は、お金がもったいないので、私たちはあまりお勧めしません。

 

できるだけ出費を抑えたいところですが、長い目で見たら逆にトータルの出費はかさみます。

これからどの位この車に乗りたいか…その予定にもよりますが、

修理をするならしっかり直す方法をお勧めしたいです。

 

とはいえ、どのように判断して良いか、迷ってしまうと思います。

そんな時は、お気軽にご相談くださいね!

 

明日は、バンパー補修をした車の紹介をします~✋✨

バンパー破損 緊急の応急処置

今週は雪がたくさん降って、積雪でハンドルが取られたり、除雪のあとのツルツル、ワダチ、溶けて凍ってなど走りにくい日が続きました。

そんな悪路の中。

お客様の悲劇が!


直進走行中、右前方で同じ方向へ進んでいた車両がスリップ‼️

危ないっ‼️‼️

ハンドルを左に切り、ギリギリ回避できました…その時!

「あっ…‼️‼️ 😖」

ガガッ…ガザザッ❗️

左の路肩にあった雪山に接触してしまいました😱

降りて車を確認すると、

バンパーが😭あ〜ぁ


いつもご利用頂いているお客様です。ちょうど、仕事でテクニカルオートの近くを通っている時だったので、そのまますぐに来店されました。

あらららら。

バンパーが、破けちゃってる💧

左角がボッコリ凹んでフォグランプ周りの部品も外れてバンパーが裂け、バンパーの取り付け部も外れかけて浮いていました。

まだ新しい車なのに😭

軽自動車のバンパーは、自動車の外装部品として高額ではないため、中古の部品を探しても、綺麗な物だと新品とさほど変わらない金額になることもあります。

とはいえ、何万円も直ぐに用意するにも、予期せぬ出費😫

スピンして進路を妨げた車はそのまま走り去ってしまうし、自己負担で直すほかありません。

悔しい!!!!

でも、まずは

とりあえずの応急処置を😅

ちょっと見栄えを良くしましょうか!それから考えましょう。


バンパー応急修理


バンパーを専用の機械で温め、柔らかくしてからボコっと凹んだ箇所をグイ〜ッと押し出します。

そして、バンパーやフォグランプまわりの外れた箇所は付け直して固定。

この状態から

👇こうなりました

少しお待ちいただいている時間の中で、大分、良くなりました!

フェンダーの端も、色割れしていなかったので錆の心配もありません。

破れている所は直りませんが、あとは直すタイミング。

ほんっとに悔しいけど!

走行中、自分の運転は大丈夫でも、他の人から巻き込まれることもあります。

私も、道が混んでいるとついつい車間が詰まってしまいますが、

いつも以上に車間距離をあける気持ちの余裕が必要かも!

皆さんも充分に気をつけて、お出かけくださいね。

バンパースポイラー溶接修理

昨日紹介した、ストリームの

リヤバンパースポイラー。

【無限】というブランドメーカーのスポイラーです。

新商品に変わっていくため、当時の同じデザインのスポイラーは、現在生産が終了しています。

〝割れたところを、左右両側直したい〟

外してみると、割れた箇所が左右の2箇所ではなく、

なんと全部で6箇所⁉️👀‼️

修理をするために、付いていた接着剤を取り、周りを研いで溶接の準備。

👇ここは結構すごい

👇ここも大きい

👇色んな所が結構割れてます

割れている部分を溶接するために、少し研いでしまいます。

溶接するためには、ザラザラした表面が良いのです。

一般的にスポイラーの素材に多く使われているのはPPという素材です。

が、この無限のスポイラーは

PPEという素材!

PPをくっつけても、材質が違うので溶着できません。

平らな棒状になった溶接の材料。

同じ素材と適切な幅のものを選びます。

素材により、溶け方や着き方が全然違います。

窒素を当てながら適切な熱をかけて溶着。窒素を当てることにより酸化を防ぎ炭化しなくなるので溶接できるのです。

溶かしながら流し入れた素材を更に、コテのようなもので伸ばして圧着!

この時も、窒素を掛けながら。

裏から、表からと、

両面しっかり繋ぎ止めてからしっかり冷やします。

各箇所、しっかり繋がりました‼️

かなり激しく煽っても、全然割れてきません!これで安心です。

繋いだ箇所全部を、研いで段差をなくし

塗装の下地処理完了。

このようにきれいに

仕上がりました。

👇

黒い部分も傷が入っていたので、ついでに直してあげよう♪

傷を直してから2色の塗装をします。

先に黒を塗装して、黒を隠し

次にシルバーを塗装

完璧です👍👍👍‼️

お客様にお引き渡しの日、

錆も、スポイラーの割れや傷も

すっかりきれいになり

『感動しました!』と言って喜んでいただくことができました😊

天国の奥様も、ニッコリ喜んでくれているかしら?

大切なお車を、私たちにお任せくださいまして、ありがとうございます😊