工具の校正は大切

北海道のタイヤ交換は春、秋の年2回。

タイヤ交換する時に必要になるのが、

タイヤゲージとトルクレンチ。

 

タイヤゲージ

タイヤゲージは、

タイヤの空気圧を測る機械。

↓これです。

車種毎に決められた空気圧の数値を見て、適正値に合わせていきます。

すぐに確認しやすい運転席のドアを開けた内側に空気圧シールが貼られています。

しかし、測定をするゲージも、校正しなければ だんだんとズレしまって適正数値にならないので、テクニカルオートでは年2回校正をしています。

 

下の写真の赤い四角い箱が測定器!

タイヤゲージと測定器が一緒かどうかを判断して、ズレがある様だと校正します。

 

トルクレンチ

各自動車の取扱説明書に締め付けトルクが記載されています。

車種毎に締め付けトルクは違います

 

トルクレンチもだんだんズレていくので、こちらも年2回校正を行います。

トルクレンチは、バネの性質上、低い値の方から徐々にズレ始めます。

なので、締め付けトルクの基準値が低い軽自動車に合わせて確認します。

国産の軽自動車は85から108程の締め付けトルクがあるので、低い方でも、よく使用する低い方の値、高い方の値と、両方の数値で確認しています。

このように年に2回、定期的に工具を校正することで適正なタイヤ空気圧とハブボルトの適正締め付けトルクを管理しています。

安心してタイヤ交換をお任せ下さいね🛞💪

バンパー交換♻️ 開けてビックリ👀‼️

フロントバンパーに亀裂が数カ所。

 

残念ながら、リサイクル品も出てこなかった為

新品バンパーと交換となります。

 

部品が揃ったら、いざ交換‼️

 

バンパーを外してみると…😳⁉️

あらぁ…。

クロスメンバーが奥に押し込まれてしまっています😱💥

 

真横からみると、本来上から真っ直ぐに降りてなくてはならない部分ですが

車体側にグッと押し込まれている状態でした。

 

繋ぎ目部分にも歪みが出来ていて、正式な修理の方法としては

クロスメンバー交換!といったところですが

それでは費用が大きく掛かってしまいます😥

 

出来るだけ安価で済ませたい❗️とご要望を頂いておりましたので

応急処置のような方法にはなりますが

この部分を引っ張って元の位置に戻しちゃいます👍

 

登場するのは、この工具達🔧

専門の工具を車体につけて。

えいっ‼️と引っ張る💨

反対側も同じように調整✨

 

真っ直ぐになりました♬

 

最後にバンパーを付けて

外した物も元に戻したら完成〜😆🚩

 

バンパーは材質的にも、元に戻る習性があるため

一見、大きな損傷にみられなくても

その押された衝撃によっては内部まで損傷があることもあります。

 

見えない部分だから〜

とそのままにせず適切な処置を行いましょうね😊💡

 

トール リヤフェンダーとスライドドア板金

ダイハツ トールが入庫しました。

 

スライドドアからテールランプまでの間の斜めのラインが全体的に変形しています。

 

▼この辺り

 

凹みは点で出すよりも、プレスラインに沿って線で出した後

ラインそのものもしっかり作り、更に上下の面を直していきます。

 

引出しに使うアタッチメントを半田を溶かして接着します。

 

しっかりと接着されました!

 

 

工具🛠をセットして…引っ張る!!!

 

形が出たらアタッチメントを取り外し、表面を削っていきます。

 

こんな感じになりました。

 

後はスライドドアを鈑金して下地作業 👉 そして塗装です。

 

完成😆✨

 

今回は自費で出来るだけ安価でというご希望があったので

必要最低限の部品の脱着で進めました。

 

お客様にも喜んでもらえてよかった〜!

ありがとうございました😊

ドアサッシュ ガーニッシュ磨き

車をお仕事に使われている方ですが、

とっても大事にされていて

とっても綺麗な車です。

ドアサッシュをきれいにしようと擦ったら、

跡がついてしまった!と相談に来てくれました。

 

 

全部で3箇所。

ご満足いただけるかどうか?磨いてみましょうか。結構きれいになると思います。

と、少しの時間コーヒーを召し上がっていただき。。。

 

 

磨く場所周りは保護して、早速磨き作業開始。

磨き用のスポンジの種類と磨き剤の種類を変えてまた磨き。

 

ドアサッシュ磨き

 

そしてまた、スポンジと磨き剤を変えて…

全部で4種類のアイテムを使って、

磨き終わったのが、こちら!

👇

 

傷がすっかり見えなくなりました😆✨

細か〜いコンパウンドと柔らかいウエスをプレゼントして🎁 ご満足頂けたかな?

 

ビフォー・アフターです

👇

 

バンパー 最小限の修理方法

バンパーを擦ってしまいました。

黒い車体に、白く 派手な傷‼️

『修理できるのかなぁ…😢直す料金は、きっと高いだろうなぁ』と、お客様はショックを隠し切れません。

 

接触した相手側の塗料が、擦れたときに付着してしまうため、クッキリはっきり見えてしまうのです。

 

相手側の塗料は、専門の液剤を使用すると溶け落ちるので、

色が取れるだけで 結構傷が少なくなったように見えます。

 

しかしこれだけでは、薄く着いた沢山の傷がまだ残っている状態。

おそらく 別のお店に行くと塗装が必要、場合によってはバンパー交換と言われてしまうかもしれません。

 

ですが、今回の傷は ギリギリまで挑戦してみたい!

 ということで!ここからがプロの技術の見せどころ!

 

この大きく付いてしまった薄い傷をギリギリまで磨いて落とします。

数種類のペーパーやコンパウンドを使い、傷を落とし、磨き上げ…

塗装を行わずとも、こんなにきれいになりました!

 安価な方法で部分塗装をしたら24,200円

この磨きの技術で完了できれば、

たった4,400円です。

安くても決して簡単ではない

車にも、お客様にも優しい、

本格的なプロの技です。

 

自動車修理に使う 便利な工具🔧

さて、これは 何でしょう~?😙

パッと見、孫の手みたいですが、

何に使うかというと!

 

スライドドアのストライカー(ロック部分の部品)の調整工具です🛠

 

スライドタイプのドアだとスペースなく調整しづらい!

 ▼スライドドアを開けたところ

 

こうやって・・・

▼ここにはめて

▼たたいて調節

 

これが、ウマくいくんですよ~~~~

 

 

▼このようにガバッと開くタイプのドアだと

広々とスペースがあるので、
こういった工具が無くても直接直せるんです。

 

スライドドアの修理には、地味だけど便利な工具!

 

太一の便利工具、他にもいっぱいあります!

シリーズ化なるか?笑

職人の技が光る工具シリーズ 『あて木』

パテ研ぎ使う『あて木』

このあて木は、40年 使っています。

自分が若い頃は、便利な機械が無く、全て手で研いでいました。

その時に、自分で作った あて木です。

パテ研ぎで使う

塗装の工程の中に パテ研ぎという技術作業があります。

特に、この“パテ研ぎ”という仕事は、細かい粉で全身が汚れ、体力も腕力も使い、体勢も大変な、汚くつらい仕事です。

でも、仕上がりを美しくさせるための、大事な大事な仕事のひとつです。

水研ぎで使う

パテ研ぎで波を取り、ミクロン単位の高低差を無くしたら、次にサーフェーサーを塗ります。

そして、サーフェーサーの上から更に

水をつけて濡らしながら研ぐ、

『水研ぎ』をします。

水研ぎは最後の仕上げの波取り技術で、新品と変わらない滑らかな表面の形をつくる工法です。

研ぎながら、施工した箇所を水に濡らし、表面を光らせながら横から透かし、よぉ〜〜く見てチェックします。

色を塗って最後に横から透かして見て、きれいに波が取れた時は、

63歳になった今でも、とても嬉しい瞬間です。

技と道具

美しく仕上げる、職人の技。

そこには、技術と共に、職人の手に馴染んだ世界にひとつだけの道具があるのです。

このたった一枚の木。

40年の思いがつまった『あて木』です。