事故修理が出来上がるまで~板金編~

前回は、入庫~修理着工までの流れをご紹介しました。
前回ブログはこちらから

入庫後、見積を取って、写真を撮って
保険会社に連絡をして、損傷確認が取れたら保険会社から着工OKの連絡が来てようやく着工~~ というところまでです。


さて、次は板金です。

ひとくちに『板金』とは言っても、修理にはいろいろな方法があります。

損傷の状態、保険使用有無により、しっかり直すか安価で直すか。
それにより全く違った修理方法となり修理期間も大きく変わってきます。

というわけで、車や損傷程度に合わせて、
最適な方法で元通りの形へ直していきます。

今回はパーツ交換ではなく、
板金においての修理方法について 大きく3種類に分けて
ご紹介しますね。


◆板金修理


ハンマリングで済む板金

車のパーツを交換せずハンマリングで直す方法。
これが、「板金修理」です。
仕上がり品質の差が出る、熟練の技です!

これぞ、ニッポン職人!


◆骨格修正


骨格が曲がってしまうと、全体に形が歪んでしまうため
そのままでは外装パーツを交換・取付ができません。
よって、曲がった骨を元に戻す治療が必要となります。
車両の寸法にあわせmm単位で修復が可能です。

グローバルジグ修正機による骨格修正

機械で自動的に直る物ではありません。
1台1台の状態を見ながら、
適切な方向に適切な力で適切な加減をもって修正します。

経験年数の浅い作業員には成しえない
熟練の技術を持った職人技と現代の最新設備での計測を融合して実現できる修理方法です。


◆溶接修理


屋根やリヤフェンダーなどボルトで止まっていないパネルの交換を行う場合は
溶接でつなぎ合わせます。

外板パネルを切断カットして溶接


スポット溶接


半自動溶接

溶接にも色々な手法があります。

最近は、溶接の場所や溶接方法の種類が指定された車も多くあるんですよ。


 

このような流れで、形を戻す修理をしていくところまでが

『板金やさん』が担当するお仕事です。

 

 

次回は、塗装工程と仕上げ工程、そして整備部門と、順番にご紹介しますのでお楽しみに!

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