塗装の工程(水研ぎ)大変だけど楽しく!!

今も昔も変わらず塗装の仕事の中で大事な水研ぎ。

サーフェサーの小さな波をパットを使って水研ぎをすることできれいに平らに波をとってくれます。

塗装の仕上がりが良くも悪くもなるも、この水研ぎの作業に掛かっています‼️

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昭和48年!

私がまだ塗装の見習い時代のお話です。

新車の色替えの全塗装・乗用車・トラックなど。

下地のペーパかけ全て水研ぎでした。

冬も小さなバケツに入れた冷たい水とタオルを入れ

ふたつ折のペーパとクチャクチャにした600番水研ぎペーパで一所懸命に研ぎました。

↑ こういう平らではない形状のものも、その形に合わせ細部まで研いでいくんです。

 

何台も続けてやると指の指紋が無くなりしまいには血が出てきます。

痛々しく感じますが、本当の話です。

トヨタの車も昔は新車の製造ラインで水研ぎの工程があったようです💡

やはり、きれいに仕上げるためには欠かせない作業だったんですね!

 

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今も変わらず水研ぎ作業は大事だと思って仕事をしています。

ですが、きれいに水研ぎをしたあとの

上塗りがいい仕上がりになる事を想像すると この水研ぎにもやりがいを感じ 楽しんで作業させてもらってます。

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コーティング屋さんが出した塗装下地、「錆たりしない?」😭

「コーティング施工でお店に出したら、ボンネットがおかしくなっちゃったんです」
修理のご相談でお電話を頂き、先ずは見せて頂くことになりました。

 

その「おかしな箇所」を確認すると、塗装の下地が出ています😭

「これ、錆びたりしないのかな」 よぉく見てみましたが、深い傷ではなかったので大丈夫!

きっと、コーティング屋さんでボンネット表面に傷があることに気がついて、コーティングをかける前にこの傷を限界まで落としてあげようと頑張りすぎた結果、下地を出してしまったのではないでしょうか。

ほんと、下地が出る寸前まで傷を落としたくなる気持ちはわかります😓

 

コーティング屋さんで、修理業者はテクニカルオートをご紹介してくれたそうですが、
お客様にとっては初めて聞く名前。「なんだ!?テクニカルオート?」ってなりますよね😅

どんな会社かも分からないので、ご自身でどこに修理を依頼するか調べた結果!!
結局はテクニカルオートに行きついたそうです😆
沢山ある修理工場の中から選んで頂きありがとうございます。嬉しい限りですね😊

 

エンジンルームも綺麗にされていて見ていて気持ちがいいです。

大切にしているのがわかるので、私達が汚すわけにはいきません👍

先ずは汚れないように養生から始めます😄
隙間から汚れが入らないようにマスキングテープでしっかりと留めます。

先ずは下地を出した箇所を確認!

下のボンネット画像(アップの画像)、白いナメクジ🐌みたいな模様が見えますね、
これが下地が出た時の見た目です。

クリアー層(マニュキアで例えると透明なトップコートの事)が無くなり下の黒い色が出てしまった状態です。

なぜ白く見えるのかって?
黒色だけでは艶がなく、クリアーを塗装して初めて艶が出るからなんですよ〰︎!!

 

塗装面には飛び石傷や目に見えない小さな傷がありその中にワックスや油成分が入り込んでいます

先ずは塗装にとっては大敵であるワックス、油分、コーティングを溶剤で何回もかけて拭き取っていきます😤

この作業が次の工程の足付けに大きく影響してきます

ボンネットを研いで足付けしていきます。

艶が無くなり白く見えるのが足付けされたところ、綺麗に艶が無くなるように足付けしないと塗装の密着性に関わってきます。

しっかりと確認しながら研いでいます。

足付け後クイックベースで油汚れ、ワックスなどを取り除きます。

簡単に説明すると食器用洗剤で洗ってるイメージです。

この作業を怠ると塗装した時に不具合が発生しやすくなってしまうので、二人でしっかりと念入りに泡立てながら

ゴシゴジ、ゴシゴシとかけていきます

その二人で作業しているムービーをどうぞ😁

クイックベースが終わり、紙はりをして塗装に入ります。

紙はりのポイントは、ボンネット裏をマスキングテープで均等に貼る事です。
この作業は、後から修理をしたかしていないかを見る時に、
再塗装歴の有無を判別できるかが決まる 大事な紙はり!

下の画像を見比べると黄色いテープが微妙に真っ直ぐになっていないのが分かります。

この微妙な違いが最終的な仕上がりの出来に大きく関わってきます。

全部ボンネットを閉めてしまうと、クリアーを厚塗りできない為、少し浮かせて塗装します。

 

新車のクリアーはメーカーの経費削減なのか、年々薄くなってきてる気がします😤

お車を大切にしているお客様なので今回は特別に厚みが付くクリアーを塗装します。

少しでも長く綺麗に塗装が保たれるように願い、塗装時は肌と膜厚を気にしながら均等を意識します。

 

塗装後です

良い艶に上がりました😆

塗装後は磨き

くやしいですが、塗装専用ブースで塗装しても小さな塵や、色の中のゴミなどが付着してしまうのでペーパーをかけて、コンパウンドをつけ磨いていきます。

ここでも塗膜の肌を均等にするよう意識しながら磨いて、熱を加えすぎると凹みの原因になるので慎重に行います。

黒は磨きムラ、ペーパー目が目立つのでやりがいがあり楽しいですね😆

洗車はもちろん手洗いです😁水圧で汚れを落とし、水をかけながらセーム皮で汚れを落としていきます。

この洗い方が1番傷が付かないやり方です👍

完成〰︎〰︎

新車より綺麗になってますよ👍👍

蛇だと脱皮して新しい皮膚になったって感じです🐍🐍

 

 

 

いきなりローダウンでびっくり

車から変な音がするとのことで点検するためお預かりのスペーシア

工場に入れるため移動をしようと動き始めるとゴッキン⁉︎      ハンドルを切るとガッキン⁉︎

なんだかすごい音が響いてくる

さらに、車体が傾いてしまっている

 

お客様曰く走行中に道路の窪みにタイヤが落ちてしまい衝撃と同時に音が聞こえるようになってしまったようです

車高が低くなり過ぎてリフトが使えなかったのでジャッキで持ち上げてサスペンションを覗き込むと

スプリングが…折れてる…なまら折れてる

サスペンションを外して見てみると2箇所で折れてました

なんでこんなにバラバラに折れちゃったんだろ?って思っていたら良い情報を頂きました

スプリング部分のメーカー保証が延長されて10年経過か10万キロ走行するか早いほうまで保障修理が受けられるという内容のようです。対象車種も限定されているので確認してみると見事に対象車種でした‼︎

お客様に修理費用の負担がかからず直す事が出来ました〜良かった良かった‼︎

 

ブレーキ固着で発生する熱

先日、ブレーキの引きずりで急遽お預かりしたお車。

 

こちらにご来店された時には、ブレーキはすでに熱を持った状態で

ホイールがすごく熱くなっていました。

 

近くにあった氷を試しにホイールへ当ててみると

その氷はみるみる溶けていきます😱🧊💦

この状態からも熱くなっていた状況がわかると思います。

 

ゴーゴー、ガーガーと音が出るので すぐに気が付きますが

このまま走り続けるのは危険です⚠️

 

 

タイヤを外して分解をしてみると、ブレーキキャリパーの動きが悪く

固着していることが判明🔍💥

キャリパーは、ブレーキパッドとローターを挟み込み

ブレーキを踏んだり離したりする際に開いたり閉じたりして

ブレーキを動かしてくれる役割をしています💡

 

これが錆の影響で完全に固着し、ほとんど動かない状況に🙅❌

そのため摩擦熱が発生しホイールも熱くなっていたわけです。

 

お客様に現状をお伝えすると、

どうやら半年後に乗り換えする予定もあったとの情報‼️

出来るだけ費用をかけない方法で直すことに💪✨

 

▼ブレーキローターはリサイクル品で、研磨された綺麗な物を手配

左:研磨されたリサイクル品/右:お車に装着されていたもの

 

キャリパーも、ブレーキパッドの残量が残っているリサイクル品を手配しました。

 

それぞれ交換をし、異音は解消✨

これで安心です☺️

 

これからの季節、長距離で車に乗る機会も増えるので

いつもと違う音がしたり違和感を感じた時は、早めの点検をオススメします🤗

アルファロメオの調色

先日お預かりしたアルファロメオ🚙

とても珍しく綺麗なそのお色には、目を惹かれてしまいます✨

 

正面がキラキラゴールド

斜め透かしが薄いグレーの

透けた曇り空のような色の調色です。

この3つ、角度によって、色が変化し見え方が変わります。

 

特殊な色なので、データーがありません。

1番近い色見本の中から選んで見ました📖

 

実際に見本に合わせ調色した色を

塗り板に塗って見ると、かなり色が薄くて白いです。

 

はい、ここからは楽しい調色の始まり👍

頭の中で考えイメージ通りに行くかどうか、ワクワクです‼️

 

まずは、調色するために原色を選んでいきます。

黒・赤・グリーンなどを用意して

その中から自分の長年の勘で入れる量が決まります。

 

色がだんだん変化し、明るくなったり黒くなったり。

この塗り板たちからわかると思います。

 

午前中に合わせた塗り板を並べてみました。

実際に合わせた塗り板は、この3倍ぐらいの量です。

ピッタリの色にするためには、調色 → 塗り板に塗装してチェック!という工程を

何度も繰り返していくのです☝️

だんだん近づいて、あと一歩!!という段階まで来た時、

調整するための色を入れすぎてしまうと 今度は元に戻すのが大変だったり😅

 

そんなこんなで、最後に色が合った塗り板を西陽を背中にしてみてみました。

赤くもなく黒くもなく、いい感じになりました。

これでOKです🙆

バックドアが閉まらない

仕事で使っているハイエースのバックドアが閉まらずお困りでお電話を頂きました。

何があったのかお聞きしたところ雪道で埋まってしまい牽引してもらった後から

バックドアが閉まらなくなったそうで…!!

 

下の画像を見ると半ドアの状態になってしまっています😅

問題は牽引ロープを引っ掛けた場所が、まずかったです!

バックパネルに取り付いているストライカー(ドアがガチャっと閉まるところ)に牽引ロープを付けて引っ張り上げた為に

パネルが飛び出てしまいドアが閉まらなくなってしまいました😱

下の画像の場所には絶対に牽引ロープをかけないで下さいね‼️‼️

この閉まらなくなってしまったのを、どうしようか・・・

引っ張って飛び出たものは・・

たたく!たたく!たたく!!

せーのーおりゃ〰︎
と、ガツンと叩きます!

もう一丁😎おりゃ〰︎〰︎!

板金の太一君のご指導の元、もう一丁!
今度は、ピンポイントで叩きたい場所にハンマーを当てて
ハンマー オン ハンマー

後の微妙な調整をお願いします。

さすが板金屋さん、調整が素晴らしい!!😄

見事直りました😆👍

下の画像 左が修復前 右が修復後

このハンマーで叩いている様子は今日のインスタグラムで公開します。

お楽しみに😊

 

 

ヴォクシー 異音の原因はミッションだった!

走行中に、最近気になり出した変な音。

最初はちょっとした段差というか、坂道というか、『あれ?』と違和感。

そして、通勤の時に『あ、まただ…』と、一定の場所でよく、その現象が起こると気がつきました。

走行テストをして、確認できたのが、

この音!

 

ヴォクシー走行中の異音

↓↓↓ クリックで再生▶️▶️▶️

 

モーター音のような、

どこかのベアリングの様な、

ヴーーーーンというか、

ヴゥゥゥゥゥゥ……という音に聞こえます。

 

整備で確認すると🧰👀

原因はミッション‼️‼️

間違いない🌚

 

『整備保証に入っておけばよかった〜!』

ZRR75のヴォクシーを中古車で買う時は、整備保証に入ることを是非ともお勧めしたい!😭

 

まだまだこの車に乗る予定なので、直さなくちゃしょうがない、ということで😭

 

ミッション取替!

ヴォクシー ZRR75 ミッションを降ろす。

 

取替作業に使用する新たなミッションは?

 

新品のミッションは金額が高すぎる。

かと言って中古のミッションじゃ、同じことを繰り返す可能性もある。

選択肢は、ちょっとだけ高いけど、

リビルト品のミッション、一択。

ミッション取替の、新旧。

 

ミッションを取り替える時、

エンジン取替くらいの料金が掛かります。

エンジンもミッションも、部品代としては大体同じような価格帯。

そして、工賃も?

そうです。同じような価格帯。

何故なら、エンジンとミッションが、

合体しているからなんです!

 

エンジンからミッションを切り離し、

ミッションを取り替える。

👇 その様子を動画で🎥ご覧ください

クリックでYouTube動画再生 ヴォクシー ミッション取替

 

ZRR75 ヴォクシー

ミッションには気をつけて!

(気をつけようがないけど)

車検での錆処理

車検でご入庫いただいたお車。

点検を進めるなかで気になるところが…

 

フロントブレーキのディスクローターです!

表側は問題無いのですが

裏側が問題あり‼︎

錆がひどい‼️

本来平らな面が錆により段ができてブレーキパッドの接触面が少なくなってしまっていたんです。

こうなるとフロントブレーキの本来の性能が発揮されません🙅

 

お客様が安心して走行できるよう部品交換をお勧めし早速作業を開始します!

ディスクローターを取り外すと見えるハブと呼ばれる部分も錆がひどい状態。

 

ここも綺麗にしなければ錆の影響でホイールナットの緩みに繋がる、

すなわち走行中のタイヤの脱落の可能性があるということになります。

そんな恐ろしい事にならないように

テクニカルオートの車検ではハブとハブボルトの錆を落とせるだけ落としてから組み付けを行っています。

回転する工具でヴィーーーーーーーーン

ハイ〜ピッカピカ

キレイになったでしょ‼︎😁

『防げる不具合は事前に防ぐ』 そんな思いで一台一台大切に車検を仕上げてま〜す!

XC60 ドア板金修理

ボルボXC60のフロントドア鈑金塗装です。

 

『保険は使用せず、なんとか安価に直らないだろうか…?』そんなお客様からのご相談。

 

ドアの損傷ですね、、、

 

『わかりました! 板金で直してみましょう!』👨‍🔧✨

 

輸入車は国産車と比較すると1つの部品代だけでもかなりの高額!

交換部品をできる限り出さずに修理ができると、トータル金額はかなり抑えられます。

 

損傷面積は小さいですがへこみは深いです。

ドア下側が押されてラインが低くなりへこみの周りが盛り上がっています。

 

交換部品を出さないために、ロアモールは再使用します。

壊さないように慎重に!

よし! うまく外れました!✨

 

次はボディ!

特殊な接着剤を使用して器具を固定し、

先ずは面を大ききな範囲で引き出します。

この穴に、引っ掛けて、引っ張る!

ゴン‼️と何度かに分けて引き出しますが、実はこの時の微妙な加減が重要なんですよ😁

鉄板を傷めないため、

できる限り、熱を掛けないように

ハンダを使用してドアの形状となるラインを少しずつ引き出し、形成します。

結構、力が、いるんです💪💪 だから加減には技術を要するんです😏

さて、

ラインがしっかり出たので、今度は平らな面を整えていきます。

平らといっても湾曲してるんですけどね!

これも、無数の点で整えるので、簡単ではありません。経験が必要です。

 

いい感じですね!

板金作業が終了しました。

板金した箇所は鉄板が剥き出しになった状態なので、鉄板保護のためにプライマーを塗布します。

錆の防止になります。

さて、これから塗装作業にバトンタッチです!

 

どんな仕上がりになるかな♪

続きをお楽しみに!!

サイドシル修理 〜車に優しい方法 ❷ 〜

昨日の続きです。

 

鈑金が終わりドアを外して下地作業に進みます。
板金した箇所にプライマーを塗布
👨‍🔧「おっ⁉️ここに錆発見‼️」
せっかくなので
錆を削って、プライマーを塗布しました✨
もちろんサービスです😁👍
そして、パテを付けて形を作ります。
ペーパー目を消し塗装の密着性を上げるためサフェーサーを塗布。
塗装準備が整いました。
塗装が完了したらサイドシル、板金部の裏側に防錆剤を塗布。
錆を心配していたお客様なので、今後も出来るだけ錆が発生しないよう
たっ〜ぷり塗布していますよ〜!!
この工程を経て、サイドシル部分の修理は終わりました♫
最後に新しいサイドスポイラーを取り付けしたら完成😆
綺麗な状態が長く続きますように。